限定鼓動

2006年05月09日(火) no titled

―依存しすぎじゃない?
―正直しんどいわ。
―おれはおまえにあと何したらいい?
―お金と心と自由と時間と

遂に云われた。
死にたいと思った。
死ななきゃならないと思った。

飛び降りようとしたら、力いっぱい連れに引っ張られた。
あぁ、また彼女を泣かせた。
泣いてるのはあたしなのに
何で、…あんたまで泣くの?
あたしの為に、あたしなんかの為に、泣くの?

普段の優しさがすべて偽りであったとは思わない。
それは彼の優しさだ。否定しない。彼は優しい。
でも、あたしはそこまで重かったんだね。
あたし、気付けなくて、気付こうとしないで、
…ごめんね?

こういうときに出る云葉は、すべて本音だと思ってる。
だからきっと、彼の本音はこれだ。
それでもあたしと居てくれる。
……ねぇ、何で?
何で、そんなもの背負おうとするの?
いっそ見捨ててくれたらいいのに。

捨てたら死ぬから?
それがまた、貴方の重荷になるから?
後味悪すぎ?
ねぇ…あたしどうしたらいい?

治りたい。
治したい。
あたしは何処がビョウキ?
依存症?
ねぇ、助けてって云葉は、…重すぎた?
死ねないくせに、死にたいよ。

殺してよ。


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陽 [MAIL]