幾ら、言葉を尽くしても伝わらないことなんか、たくさんある。私が幾ら泣いたって貴方が其れに何か想うかと云えば其れは其。また別の話。貴方と手を繋ごう。一杯話そう。抱き合って眠ろう。只、それでも手に入らない別の幸せを望む。精一杯笑おうか。貴方の背が、霞んで見えなくなる時は。言葉を尽くす。例えそれが貴方に生涯、届くことがないとしても。