ねぇ。あたしの眼を見て話すことは、貴方には無理なのかな。全部話してと、自分もできないそんな我侭は云うつもりもないんだけれど。ただ、貴方と話がしたいんだ。それだけなんだ。頭が酷く痛くて耳の聴こえがおかしくて記憶が飛ぶことが増えた。あたしはまた戻るのだろうか。暗い暗い闇の底に。浅い夜の海で藻掻くような、どうしようもない状態に。溺れる訳のない場所で呼吸が止まるような。繰り返すのは、もう、厭だ。