ぶらんこ
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『そなたの中には夜叉がいる』と、アシタカは言った。 なんて的を得た表現だろう、と思う。いつ聞いても、はっとさせられる。
すべてのひとの心の中に夜叉がいる。 夜叉。悪の芽。暴力。闇。。。。 それで良いのだと思う。というか、それが自然の姿なのだと思う。 それらは否定されるものではなく、ましてや排斥されるものでもない。
「じゃぁどうすれば良い?」 ひとはいつも『答え』を欲しがる。 どちらか一方を「よし」とし、もう一方を「悪しき」とする。 どちらかは「必要」で、他方は「不要」と。 そして、たぶん「待つ」ことを嫌う。
本当は誰もがその答えを知っている筈なのに。 でもそれはあまりにも単純で容易で、馬鹿げているように思えるの? だから知らんふりしてる? それとも、それが答えだとはもう思えなくなってしまった?
「いろんなことをはっきりと言うの、どぉ思う?」 この前、こころが聞いてきた。 「良いんじゃないの?」 わたしがそう答えると、彼女はしばし考えてからこう言い直した。 「いろんなことはっきり言うとき、どんな風にしたら良いと思う?」
ふむ。なかなか良い質問だ。。。 さて、どうしたら良いんだろうね?
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