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ぐだぐだ雑記@亮十と弓士が増えますように
2006年07月28日(金)私的【エミヤシロウ】考察
ここから先はTYPE-MOON作品を知ってる人しか楽しめない私情と偏見の塊みたいな考察もどきが展開されます。
何か微妙な纏め方だったりもするので、興味のある方以外は読まなくてもまったく問題ありません。 アンソロや自分の本の原稿を書く為の足掛かりとして、自分なりに【エミヤシロウ】について考えてみたのですが。 ―――何でこんな性格破綻者好きになったんだ私。 凄い失礼な事言ってる自覚はあるけど本当にそう思った。 そもそも【エミヤシロウ】に対して“人格破綻者”という言葉を使う事自体が間違ってる。 その特化した思想に関してのみ言及してしまえば、【エミヤシロウ】はヒトとしての規格から外れてしまっているのだから。 分かり易く『空の境界』上巻《3/痛覚残留》の冒頭に登場する教授の言葉を借りてみる。 【エミヤシロウ】は“存在不適合者”なのだ。 ※ただしこの場合、浅上藤乃の様な“違うチャンネルを見ている”という意味ではなく、“違うベクトルで思考する”“物事の尺度が大多数の人間の間で無意識的に統一されている物ではない”という理由での“存在不適合者”である事を念頭に入れておいて欲しい 彼の異質さは今に始まった事ではないが、ファンディスクとテレビアニメでの情報しか持たない(本編は現在一週目攻略中)私にすら異常だと感じさせるそれは、相当の物ではないだろうか。 英霊■■■は、その異質さを認識し、その選択を後悔したからこそ、あの様な行動に出たのだろう。 《Unlimited Blade Works》において、■■■は【エミヤシロウ】が持つ異質さも歪さも認め、「答えは得た」と言っていた。 しかし、答えを得たからと言ってそれは■■■にならない事とイコールで繋がるとは限らない。 奈須氏と武内氏はファンディスク発売後に某誌のインタビューを受けた際、「《Fate》は“英雄譚”」「《Unlimited Blade Works》は“活劇・群像劇”」「《heavens feel》は“人間の話”」「士郎は『一生懸命人間になろうとしているロボット』」という内容を語っていた。 つまり“存在不適合者”である彼が“適合者=ヒト”になれたのは、提示された結末ではたったひとつなのだ。 その他の結末や可能性を否定すると言う訳ではない。 ただ、【エミヤシロウ】が“存在不適合者”である事から抜け出すのが困難という事なのだ。 ―――だが、希望が無い訳ではない。 ■■■に近い道を辿るのも、たったひとりの為の味方になるのも、本当の意味で理想を貫き通すのも、結局は【エミヤシロウ】次第なのだ。 可能性は幾らでも転がっている。 それこそ平行世界は幾らだってある。 ひとり位は何処かの【エミヤシロウ】が、本当の意味で答えを得るのも可能なのだと、私はそう信じていたい。 以上、考察もどき終了。 宣言通りのよく分からない纏めになりましたが、言いたい事は結構言えたので、私としては満足。 今回のは、『空の軋みと歪める世界の無き、声』収録の『とどきますように』が、「UBWを経た士郎視点の弓士に聞こえる」と思ったのが書こうと思った切っ掛け。 そこから「UBW後は■■■にならないとは明言されていない」という事に気付いて、現在に至る感じでしょうか。 …実際、UBWを経ても■■■が存在してしまったら、物凄い勢いで大変な事になりますけどね。 さてさて、気が済んだので原稿の方に戻ります。 すっきりした今なら、真面目なのも最高に頭悪いのも書けそうです。(笑) 【エミヤシロウ】を知る皆さんにお願いがあります。 一度だけでいいんです。 たった一度だけでいいので、【エミヤシロウ】の在り方について、考えてみて下さい。 |