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冬子 MAIL
21歳。都内在住、大学4年。東洋史専攻。
ゲームと読書を趣味としている。
ひっそりと小説を書いたりするのも好きらしい。


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人は死を忘れながら生きていく

2004年07月31日(土)

新聞を取っていない我が家において、ニュース情報の収入源となるのはYAHOO トピックスだったりする。
最近、衝撃的だったのは作家である中島らもさんの急逝。
本当にびっくりした。

階段から落ちたのを知ったのもYAHOOだったけれど、まさかそのまま逝ってしまうとは。
私はらもさんの熱心な読者じゃなかった。
読んだのは『ガダラの豚』だけだったし、バンド活動など、他の活動については、ほとんど何も知らない。
そんな私でも、もういないのだと思うとすごく寂しい。
そんなふうに思わせるくらい、『ガダラの豚』は衝撃的で印象的な作品だ。
謹んでご冥福を祈ります。

そのままYAHOOのおくやみ板をちらっとみたところ、『この上半期にはいかりやさんもお亡くなりになり、寂しい限り』の書き込みを見て、愕然とした。

そういえば今年だった。そういえば、あの人はもういないんだった。

正直、忘れてしまっていた。
亡くなった当初はワイドショーなどでも連日取り沙汰された記事も、今は記憶の彼方に過ぎ去っている時間のほうが多い。
当時は(といっても数ヶ月前だけれど)、自分なりにかなりショックも受けていたはずなのに、今は思い出すことも稀。

人は忘れて生きていく生き物。
思い出も、感動も、悲しさも、常に何かを忘れていって日々を過ごしている。
もちろん、人の死も。ブラウン管やモニターから知った情報ならば、なおさら。
人の死を情報として聞くことに慣れた現代。
いいとも悪いとも言えないけれど、報道に関係する人は、自分の発信した情報がどれほどの影響力を持っているかを、常に心において仕事をしてほしいものだなと思うわけです。

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