けろよんの日記
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2005年01月18日(火) =アシュレー説

先の週末は、テレビでやたら吉永小百合主演映画「北の零年」の
CM番組が流れていた。
40代の渡辺謙の妻役が60代の吉永小百合ってどうよ。(-"-)
と思いつつ、ブラウン管の小百合さまはやはしお美しい。
年を取るにつれて美しく、品格高くなっていく感じである。
まあそれはそれとして、

似たような設定の小説があったなあと、
船山馨「お登勢」を借りてきて読んだ。
幕末〜維新の混乱、小藩の悲哀、稲田騒動、北海道開拓の苦難を
綿密に描き、更にヒロイン、夫、その元妻の三角関係が横糸に。
骨太な面白い小説。
時代に翻弄される小藩の悲哀は、越後長岡藩なども司馬遼太郎の「峠」で
読んだなと思う。

沢口靖子が主演でテレビ化され、更に舞台化もされているらしい。
インターネットで検索すると、ぴよたさんのHPが表示された。
早速拝読。いや、全くもって同感。とPC画面に向かって手を出しそうになる。
NHKで放送された分は、小説でいうとその半ばであって、
後半の更に面白いところが割愛されている。
しかも、小説は続編があるのだが、ワタシの読んだ文庫では刊行されておらず、
なんとも片手落ちである。図書館にリクエストかけなくては。

しかし、ヒロインお登勢の夫となる津田貢。
同情すべき余地はあるのだが何ともヘタレな男。
なぜ、お登勢もその主人格のお志津もそんな奴が良いのだ。不思議。
と思っていたら、ぴよたさんHPでは=アシュレー説。
そして、「顔が良かったのでしょう」と断言。大うけ。
そういえば、お登勢とお志津もスカーレットとメラニーの各パーツを
それぞれ、組替えたような性格。
お登勢=スカーレットの生命力、子供のような純真無垢さ、メラニーの倫理観
お志津=スカーレットから若干生命力を差引き、ちょっと大人にし、
    スレさせた感じ。
ってとこか?

まあ世の中には津田貢(=アシュレータイプ)のような庇護本能をそそる
男性が好きなタイプの方もいらっさるであろう。
生命力の強いお登勢は逆にその繊細さに惹かれ、尽くそうと思うのだろうし、
お志津のようなファム・ファタールタイプの女性はイライたおして壊したいと
思うのだろう。



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