けろよんの日記
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先の週末は、テレビでやたら吉永小百合主演映画「北の零年」の CM番組が流れていた。 40代の渡辺謙の妻役が60代の吉永小百合ってどうよ。(-"-) と思いつつ、ブラウン管の小百合さまはやはしお美しい。 年を取るにつれて美しく、品格高くなっていく感じである。 まあそれはそれとして、
似たような設定の小説があったなあと、 船山馨「お登勢」を借りてきて読んだ。 幕末〜維新の混乱、小藩の悲哀、稲田騒動、北海道開拓の苦難を 綿密に描き、更にヒロイン、夫、その元妻の三角関係が横糸に。 骨太な面白い小説。 時代に翻弄される小藩の悲哀は、越後長岡藩なども司馬遼太郎の「峠」で 読んだなと思う。
沢口靖子が主演でテレビ化され、更に舞台化もされているらしい。 インターネットで検索すると、ぴよたさんのHPが表示された。 早速拝読。いや、全くもって同感。とPC画面に向かって手を出しそうになる。 NHKで放送された分は、小説でいうとその半ばであって、 後半の更に面白いところが割愛されている。 しかも、小説は続編があるのだが、ワタシの読んだ文庫では刊行されておらず、 なんとも片手落ちである。図書館にリクエストかけなくては。
しかし、ヒロインお登勢の夫となる津田貢。 同情すべき余地はあるのだが何ともヘタレな男。 なぜ、お登勢もその主人格のお志津もそんな奴が良いのだ。不思議。 と思っていたら、ぴよたさんHPでは=アシュレー説。 そして、「顔が良かったのでしょう」と断言。大うけ。 そういえば、お登勢とお志津もスカーレットとメラニーの各パーツを それぞれ、組替えたような性格。 お登勢=スカーレットの生命力、子供のような純真無垢さ、メラニーの倫理観 お志津=スカーレットから若干生命力を差引き、ちょっと大人にし、 スレさせた感じ。 ってとこか?
まあ世の中には津田貢(=アシュレータイプ)のような庇護本能をそそる 男性が好きなタイプの方もいらっさるであろう。 生命力の強いお登勢は逆にその繊細さに惹かれ、尽くそうと思うのだろうし、 お志津のようなファム・ファタールタイプの女性はイライたおして壊したいと 思うのだろう。
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