LOTUS BLOOM 通信(英語・翻訳学習編)<2007年4月6日〜>(英語・翻訳学習編)<2007年4月6日〜>
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昨日の友人のお通夜は、浄土真宗の寺に生まれ育った私にとって、初めての他宗式のものだった。参列して驚いたこと。参列者がお焼香をすませると、そのまま会場を出て隣のホールに移るように促された。その場で目にしたものは、ビールにお寿司にオードブルでにぎわったテーブル……
今までの経験から、お焼香が終わった後はもう一度席に戻り、最後まで一緒にお参りして、法話を聞くというのが「普通」だと思ってた。お食事があるにしても、それは当然お精進だと。どうしても魚肉類に手を出すのは気が向かず、かっぱ巻きやチーズをつまんで過ごしてた。
今日、ウチに電話して、父に報告して確認。 「あ〜、今で東京ではそうだなあ。ワシも最初東京にお参りに行ったとき、お勤めが終わって振り向いたら式場に誰もおらんようになっとってびっくりしたわ。何回か行ったら今じゃもう慣れて、そういうもんだと思って一緒に食べさしてもろとるけど。あれ?そんながだって言うとらんかったかい?」 「なあん、ホント、びっくりしたわ。富山でもそうけ?」 「いや、富山でちゃ、そんなことないよ。参列した人もお参りして、法話きいて、最後までその場におってから帰るがが普通やちゃ。」 「そうやよね。他宗だからこうながか、東京だからこうながか、わからんかったがやけど、他宗だからということでちゃないがだね?」 「まあ、都会だからながやろなあ。まるで儀式化してしもて、お焼香することがお参りすることになってしもとるがやわ。『野辺の送り』、っていう感覚はないちゃ。味気ないもんやけど。そういうもんながやろ。」
個人的には、せめてお通夜の夜くらいは、もう少ししんみりと故人を偲んで過ごしたかった。思わぬところで出合った、東京と地方の文化の違い。
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