今日も戯言
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2004年10月26日(火) 愛媛

昨日の日記に対して
「言った」んだから漢字は関係ないんじゃないのか?
という指摘をもらったので補足。

なるほど我々の常識で考えれば、話す際に文字を考えているというのは信じがたいことではある。
が、ならばなぜehimeとaichi(本当は発音記号で書きたいのだがわからん)という類似点のほとんどない発音を
人はこれほどにも頻繁に間違えるのだろうか?
もし単なる不注意や勘違いによってこれほどにも頻繁にこの間違いが引き起こされるのだとすれば
人は軽率すぎるとの謗りを免れ得まい。

むしろ我々はehimeと発音する際に無意識下で「愛媛」に変換して考えているのではないか、
そしてそれ故に字の似通っておりなおかつより有名な愛知と間違えるのではないか
と考えるほうがより納得できる。

というわけで、人が物事を考える際に文字を使って考えているのではないかと推測されるわけだ。
ただこれがわれわれ日本人が表意文字を使うから起こることなのか、
あるいは表音文字でも起こることなのかはよく知らない。


ところで廃藩置県の折り、
幕府側の藩は県庁所在地名と県名を一致させず
官軍側の藩はそれを一致させたというのは有名な話だ。
その中でも松山藩の殿様は非常に軽率で、第二次長州征伐にまでのこのこと出て行ったから
「愛媛」、つまり「かわいいねえちゃん」なんていう不名誉な県名をつけられたんだ!
と、高校の時の歴史教師が言っていた。

和気穢麻呂とか中国の禁字とかと似たようなもんだな。
人は同じようなことばっかりやってます。


釈迦口 |街灯のない道

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