私がこの世で一番嫌いな犯罪　それは　力の弱い人間に対して行われる性暴力。

こんなこと私がわざわざ日記で書くことはないとは思うけど、ほんっとに大嫌いなんです。

昔　父が言いました。

「遊びで付き合うということで言うと、男と女は違う。やっぱり女は駄目だ。
それは性別を差別して言っているんじゃない。
肉体的に女は受け入れる側だからだ。
それは相手の背負っている嫌なものも一緒に受け止めることになるんだ。
だから、ふらふらと女遊びをする男に対しては『便所』という言い方はしないだろう？」

なぜそんな会話になったのか忘れましたが、なるほど　と思いました。

好きな人が相手であればこそ　なにもかもを受け止められるんだなと。

だから望まない相手から無理やりにそういう行為を受け止めさせられる女の気持ちは
ただ出す側の男にわからない。
誰からもちゃんと心から受け止められない男がすることです。レイプは。

成人した女性でもどれほどの心の傷を負うか解らないというのに、その鬱屈したものを
子供に向ける大人がいるという事実。
ショタコン・ロリコンは性嗜好だから、各個人の好みの世界を否定しようとは思わない。
だけどそれを実行に移す人間が昔から居る。

大人が子供に性衝動を抱いたとき、それを実行するのは本当に卑怯だと思う。
子供が力でかなうわけがない。
かなうわけがないと知りながら泣いたり暴れたりして必死の抵抗にあうと面倒になったり発覚が怖くなって殺してしまう、宮崎勤みたいなのが本当はいっぱいいるんだろう。

姪っ子はこのあいだ2歳になったが、いつだったか実家に行ったときちょうど妹と散歩から帰ってくる途中だった。
路で、遠くのほうからでも私が誰だか解ると両手を広げて走ってきて抱きついてくる。
「えっちゃんのことすきなの？」と母が聞くと「だーぃしゅき」と叫ぶ。
ふりかけのごまが好きでちまちまと食べているので見ていると「どーじょ」と私の手のひらにも数粒落としてくれる。
母と私が話しこんでいると、私や母のうつ相槌（そうだよねーとか）を真似して話に入ってくる。

この年頃の子供というのはみんな言葉が達者になってきて生意気で可愛いものだ。

その子供が大人の男の性の対象として誘拐され弄ばれて殺されたら？
想像するだに怒りで漏らしそうだ。

子供の頃、というか結婚する頃までずっとだったが　母は私や妹が夜中にタクシーで帰ってくることすら嫌った。
20分ほどの道のりをあるくことはもっと嫌った。
たとえ1時でも2時でも駅まで迎えにきてくれた。
当時は「うちの親はなんて過保護なんだ」と恥ずかしくもあったが、小さな女の子が家族に加わってみて初めて解った。

「なにかが起きるぐらいなら起きるような事態すらも作りたくない」
という気持ち。
それは守る側に大変な労力を要することだ。仕事をもつ女性にはとても難しいことだろう。

私は　自分のやっている仕事は家事や育児の合間にできる種類のものではないことは解っているのでいつか子供を持ったときには、おそらく完全に辞めることになる。

我が子を傷つける全てから守ることなんて親にもできやしない。
それでも。
理不尽な暴力からだけは守りたい。

子のいない私ですらそう思うんだ。

現実に　子供を奪われてしまった方々がほんの少しでも　癒されることがありますようにと祈ることしかできない。