Rocking, Reading, Screaming Bunny
Rocking, Reading, Screaming Bunny
Far more shocking than anything I ever knew. How about you?


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*名前のイニシャル2文字=♂、1文字=♀。
*(vo)=ボーカル、(g)=ギター、(b)=ベース、(drs)=ドラム、(key)=キーボード。
*この日記は嘘は書きませんが、書けないことは山ほどあります。
*文中の英文和訳=全てScreaming Bunny訳。(日記タイトルは日記内容に合わせて訳しています)

*皆さま、ワタクシはScreaming Bunnyを廃業します。
 9年続いたサイトの母体は消しました。この日記はサーバーと永久契約しているので残しますが、読むに足らない内容はいくらか削除しました。


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2003年02月21日(金)  Nobody can see him. Nobody can ever hear him call.

何べんも同じことを色んな人に聞かれるので、ここに書くことにする。あれから半年もたった今、システム手帳のダイアリーを参照しないと、何があったかも思い出せないが。

それによると、ダンナが失踪したのは8/2。
詳細は省くが、私とダンナは3月の時点でもう別居していた。と言うより、嫌がるダンナを私が蹴り出し、ダンナの両親を呼んで実家に連れ帰ってもらっていた。
そしてこれも詳細は省くが、ダンナは当時通院していた。8/2はうちの近所の病院に書類を取りに行った帰りだったのだ。

話が前後するがそれに先立つ7月半ば。私が風邪で仕事を早退して帰宅したところ、病院帰りのダンナが電話をかけてきて、そのままうちに来て看病したのはいいが、数日いついてしまい、出て行かせてもまた戻って来るということを何度か繰り返し、最後は私が出勤時に引きずり出してドア外に置き去りにしなければならなかった。

そんなこともあったので、8/2の段階でも気軽に立ち寄らせるはずはなかったのだが。
ただその日は、物凄い土砂降りだったのだ。ダンナも傘をさしていたが全く役にたたず全身ずぶ濡れ。さすがに追い返すわけにもいかず。上がらせて、服を脱がせ、さっさと洗濯を始めた。
普通ならそこでこれ幸いと居座るのがいつものダンナ。その日は何か様子が違った。やたらと「すぐ帰るから」と繰り返す。あまりにしつこく言うので、どうせいつも通り口だけのくせにと苛々し、「ああそう、だったら帰れば」と言ったところ、雨が上がったと見るや本当に帰った。うちにいたのはおそらく30分くらい。何と洗濯したての濡れたシャツをそのまま着ていった。

どうせこれで本当に帰るはずはないと思っていた。案の定、私が23時頃に近所の本屋に出かけた帰り、うちのすぐ近くで道端に立ってるダンナに出くわした。その時私は一瞬かなり物凄い目つきで睨みつけたと思う。無言でダンナの横を素通りして、帰宅した。
それがダンナを見た最後。

翌8/3の昼、ダンナの携帯に電話してみた。やはり実家に戻っておらず、昨夜は近所の漫画喫茶にいて、今は駅前のパチンコ屋で出してる真っ最中だって。さっさと帰るように言って切った。これがダンナと喋った最後。

夜23時に友達から電話。今から家に飲みに来いって。面倒なので断ったが、タクシー代を出すから必ず来いと言ってきかない。とうとう根負けして出かける。そのまま彼女の家で飲み続け、帰宅したのは8/4の夕方。

8/5の朝と、8/7の昼に、ダンナの携帯から電話があったが、いずれも何故か取ると切れた。

これで全部だ。8/20にダンナの両親が捜索願いを出した。それっきり今日まで行方知れずというわけ。

ところで突然だが、私にとってScreaming Bunnyというのは今やもう役柄のようなもので。この役柄の大きな特徴というか、背景にあるのは「ダンナの失踪」だ。
だから、このScreaming Bunnyの日記の一大クライマックスがあるとしたら、それは間違いなく「ダンナの帰還」である。ダンナの発見ではなく帰還の方がより盛り上がる、と、今や自分の役柄をふまえたScreaming Bunnyはそんなことを考えたりする。



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