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■ ステップファザー・ステップ (本)
ステップファザー・ステップ 宮部みゆき 講談社
泥棒家業の“俺”は、ある夜、巨額の遺産を相続した若い独身女性の家に侵入するが、とんだドジを踏んでしまって落下、気絶してしまう。 子供の声に眼を覚ますと、そこにはサラウンド喋りの双子がいて、“俺”にある提案を持ちかけてきた。 それは、“俺”を警察に通報しないかわりに、自分たちの父親のフリをしてほしいという、常識はずれな提案で―…。 何でも、双子の両親は、それぞれ別の人と駆け落ちをしたというのだ。勿論両親はお互いが子供たちの面倒を見ていると思っているようで……。 仕方なく双子の父親役を引き受ける“俺”。 破天荒な双子と即席のステップファザー(継父)の奇妙で暖かい生活とは――。
笑いあり、ドタバタあり、ちゃんとストーリー構造もしっかりしていて、後でじーんとくる、そんな連作短編集。双子にほだされていく泥棒と、仲良くなっちゃってるヤミ系の住人が面白オカシイです(笑)。 最終話には、しっかり未来への道があって……、とにかく可愛らしい話。 ファミリーものだと、私はそう思います。
2004年08月26日(木)
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