夕食後、父の散髪をする。水曜日母が一人で病院に行き、今回の父の検査の結果を聞いてきた。寛解の時がいつまで続くか、S医師は今年の秋ごろまではこのまま大丈夫と思うといってくださったようだったが。父の髪を切る。「どう、お父さん?」鏡を見せる。笑う父。「いいんじゃないかー?」「じゃあ、また2週間後。予約しておきますぜ、お客さん!」(私の床屋は予約制なのである。)こんなふうな暮らしがずーっとできればいいのに。