WHITESTONE
DiaryINDEX|past|will
確か僕が小学生の頃です。 故郷の新潟県白根市、市街のある地域にのみ存在した「でんぶ焼き」という食べ物がありました。
僕はいつも布川商店という駄菓子屋で買って食べていました。小さいものは50円、大きいものは100円だったと記憶しています。
どういう食べ物かというと、一言で言えば「超簡易お好み焼き」でしょうか・・・生地はたぶん小麦粉を溶いただけ、具は刻んだネギ、あげ玉、さくらでんぶの3種類のみ。
熱した鉄板に油をひき 丸く薄くひいた生地の上に3種の具を3分割に並べます。 (混ぜない方がいい、と思う) その上にさらに薄く生地をかけて両面しっかり焼きます。お好み焼きとは違い、上からぎゅーっと押し付けて薄くします。
最後にソースかしょう油を両面に塗ってさらに焼いて出来上がり。新聞の折込広告が紙皿代わりで、小学校時代の僕たちの最高のおやつでした。
現在、この「でんぶ焼き」を作って売っているお店があるのかどうかわかりませんが、おそらくはないのでは・・・家で作れるしねぇ。
というわけで、大人になってからも時々食べたくなる時があるわけで、自分でフライパンで作って食べます。やはりウマー。
で、この感動をおすそ分けとばかりに友人や家族などにも食べさせたことがあるのですが、残念ながら特別な反応などなく、「んー、本物のお好み焼きが食べたくなったねー」などと熱したフライパンを首筋にあててやろうかと思うほどの言葉を吐く奴までおりました。
んー、やはり思い出の味というのは、実際に思い出として持っている味覚があってこそ、うまいと感じるのでしょうか?
|