るなふの日記

2007年04月11日(水) さくらん

この時期にさくらんをみてきました。

きよ葉はあんなものでしょうかね。
あれ以上映像で色っぽくなると、一般映画としてどうかと思うので(オイ)、あれでいいです。
内容のわりにはさばさばした印象で、いやらしくないのは土屋さんの個性の功績だと思います。
いいのか悪いのか、あたしにも少し少女めいた甘さが物足りなく、彼女の存在はどちらかというと「女」であり「母性」の方が勝っていた気がします。
りりしすぎ…。
きらいじゃないけどね。むしろ、好き。
とかいったりきたりの悶々。

間違いなくよかったのは映像。
蜷川実花さんのビシイキの花々の数々。
床の間に飾られる、むせ返るようなポピーの群れ、八重桜の湿ったきれいさ。サクラの脆さ、そして枝に咲く花の痛いほど白く硬い強さが印象的だった。
この花たちをみたいために、DVDがでたら買おうと心に決める。
基本的にあたしは写真が好きなんです。
そして彼女がちょっと前に?出した偽物の花ばかりの「永遠の花」と言う写真集も好きだったりします。
壊れない、枯れない花の強さと寂しさと美しさが胸に迫る写真集です。
その写真たちにとても似ている映画だと思う。
蜷川さんは監督は初めてというお話ですが、彼女なくてはこのしたたかでしぶとい女らしさが地を這うような生命力がある「さくらん」はなかったんだろう。


役者さんで最高にステキだったのは粧ひの菅野美穂さん。
いやな女でとてつもなくアダっぽく綺麗な花魁時代。
身請けされたあと、
「多く貰うものは多くうらまれる」
ときよ葉に諭しながら、つきものがおちたような楚々とした澄んだ顔立ちになる変わり身に絶句。
かっこいい女優さんだ。

木村佳乃さん。
岩��さんと顔の凹凸が似てる…?似て見えた。のは気のせいかな。
眉毛がなくてこわかったですが頬の線が似ていると思った。


成宮さん。「笑う鬼」まさに。
こわい。でも魅力的な鬼だ。
騙されても恨み言なく、走り去るしかないきよ葉の気持ちが分かるほどの確信犯にちょっとひいた。すごいいいね。


あとモブで、きよ葉の客で「このごろ身が入ってないね!」と長塚さんが怒ってたり、小栗さんが花を一輪きよ葉にあげてたり、遠藤憲一さんがむちゃな客になってたりと細部まで楽しい映画だったと思います。

内容はまあ、「こうこうなって、こうなるなー」っていう展開だった。原作とかわらないんだけど、なんでそう思っちゃたのかな。
うーーん。
なんか、ちょっと、もうちょっと、「少女めいた」鋭い感性で恋したり、泣いたりするきよ葉をみたかったというのが理想であるのかもしれないな、あたしにとっては。
なるみりこさんとかできよ葉もよかったかも。ま、でないでしょうが。


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