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てきぱきと後片付けを 進める施術師を見ながら、 汗びっしょりで何もできない 私はベッドにうつぶせに なったままだった。 イクのが分かったでしょ? 今日は俺、確信したよ。 と言われ、ハイと答える。 イッたらもっとバタンキューに なるのかと思ってました、 と言ってはみたものの、 今の私は疲労で起きられず まさにバタンキューだった。 起きられないのは たくさん感じてたって 証拠だから男としては 嬉しいんですよ。 という言葉に甘えて だらしなく横になったまま。 寝ないでいるだけ、会話を できているだけ十分だろうと 勝手に解釈した。 着替え終わった施術師が 最後に私をまた責める。 下腹部を押され、声が 上がる。キスをもらって 抱きしめられて、 悦に入るほど満足できた。 気合で起き上がり、 ドアの前まで彼を見送る。 お礼を言ってドアを閉めた。 もたつく身体をなんとか 動かし、シャワーを浴び、 化粧を直し、服を着て ベッドを直す。 忘れ物が無いかを確認し、 部屋を後にした。 帰りに寄ったカフェで、 両肘をついて食事をした。 今日だけは許してください、 と誰に宛てたわけでもない 言い訳をしながら。 |