まみいの日記
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台風が沖縄に近づいて その影響からか今日も蒸し暑く おまけに強風で窓も開けていられない日となった。 北海道から帰ってきて 毎日例のごとくばたばた過ぎて やっとの思いで迎えた何もない日。
仕事は勿論のこと 人に会う約束もなく連絡をつけなくてはならないこともなく ごみ捨てすらない。
私は今日は何もしない日にしようと 朝からただごろごろしていた。 寝転んだまま 窓を見上げると ガラス窓一面に勢い良く流れていく雲がみえる。 雲は折からの強風にあとからあとから流れくるといずこともなく去っていく。
こんなこと・・ ただ流れ行く雲だけを眺めていたことが前にもあったっけ・・・。 そうそうあれは沖縄にいた頃のことだ。 台風の通り道と言われているくらいなので さぞかし毎年なん回もの台風がくるのだろうと覚悟していたにも関わらず 私がいた6年間でたった一回しか会わなかったあの台風の時だ。
その日は もう3日間ほど 強風が吹いておりときおりざあっと降る雨にびっくりしながらも 厚い窓サッシに守られて私はそんなに不安は感じていなかった。 沖縄を通る台風がどんなものなのか この目で見られることのほうが興味あったのだ。
しかしそれはブーンというひとうなりを残して突如動くことをやめてしまったクーラーと共にもろくも崩れ去る運命にあった。 近くの電線が切れたのか 停電してしまったのだ。 私ははじめてあせった。 この強風のさなか 窓を開けるなんて考えられない。 しかしクーラーがつかなくては この暑さで身が持たない。 冷蔵庫だって 中のものはどうしよう? ひとしきりあれこれ悩んだ後 私はあきらめて寝転んだ。 二人の子達は昼寝をしているし 主人はとなりの管理人さんのところに話に行ったきり戻ってこない。 いつもここぞという時にいないんだから・・。 私は 不満顔で滝のように窓ガラスに打ちつけ流れる雨をみる。
しばらくすると 辺りが明るくなり雨もほとんどやんだようだ。 台風が通り過ぎてしまったのだろうか? 恐る恐る窓を開けて見上げると 雲を蹴散らし青空が見えるではないか! ああ良かった たいした事無く済んでと思った私は 又見る見るうちに灰色の空に逆戻りしていく様子に 落胆した。
「あれが 台風のめだったのね」 その後に反対から風が吹いて雨も降り出し 又先ほどと寸分も違わない様相を示してきた空に向かって脱帽した。 暑い中 私はただ寝転んで 雨風が通り過ぎるのを待つしかないだろう!
外はヒューヒューと風がうなり 雨がたたきつけるその様子を何もすることのない 何もできない私は ただただ眺めていた。
近くの安里川がもう少しで氾濫するところだったこと・ ダイナハ(ダイエーのこと)裏の小さな川が濁流となって 昔何人もの子供を流してしまったこと・今回はそんなことは無くて本当によかったと近所の人が話しているのを聞いたのはその翌日 台風が本土に向かって去っていった後のことだ。
まみい
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