まみいの日記
DiaryINDEX|past|will
春の沈丁花と秋の金木犀。 季節を香りで感じられる楽しさ。 香りと共に 小さい頃の情景がよみがえってくる。
思い出は何故かいつもたそがれどきの 夕闇の頃。 どちらの季節も甘い香りのなか 薄暗い庭先で うちの中に入るのがためらわれる様子で 佇む私がいる。
誘惑するように匂いを放つ樹木。 その真下で くらくらする香りにむせながら 何を思っていたのか? 幼い頃の私よ。 はっと気づくと あたりはどんどん暗く沈んでいく。 心細さに勢いよく玄関をあけると 団欒のあかりが目にまぶしい。 振り返った目に 何事も無かったかのように暗闇のなか すましている花がちょっとこわかったりして・・・。
|