まみいの日記
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2004年03月14日(日) 沈丁花

春の沈丁花と秋の金木犀。
季節を香りで感じられる楽しさ。
香りと共に 小さい頃の情景がよみがえってくる。

思い出は何故かいつもたそがれどきの 夕闇の頃。
どちらの季節も甘い香りのなか 薄暗い庭先で うちの中に入るのがためらわれる様子で 佇む私がいる。

誘惑するように匂いを放つ樹木。
その真下で くらくらする香りにむせながら 何を思っていたのか?
幼い頃の私よ。
はっと気づくと あたりはどんどん暗く沈んでいく。
心細さに勢いよく玄関をあけると 団欒のあかりが目にまぶしい。
振り返った目に 何事も無かったかのように暗闇のなか すましている花がちょっとこわかったりして・・・。


まみい