Mako Hakkinenn's Voice
by Mako Hakkinenn



 Mako、ダイラで危機一髪!
2001年11月11日(日)

 今朝は大変なことが起こりました。静岡にはダイラ・パークウェイという峠道があり、ここは静岡では走りやたちのメッカで、チューンドカーたちが集まり速さを競い合っているのです。しかしここは片側2車線の道路で、当然他の一般車も通るので、車線ははみ出さないというのが前提です。

 僕は毎週日曜日の日課で5時半に家を出て6時に山頂に着き、しばらく別の走り友達を待っていたのですが、別の走りやさんと世間話をしながら待っていても彼が来ないので、7時ちょうどに、タイムアタックをするために山頂を下り始めました。タイムアタックと言っても僕の場合はノーマル車なのでそれほどスピードは出さず、どちらかというと回転数を上げてツーリングするタイプで、しかも登り専門なので、下りは時速40km/h程度で走行していました。

 ところが、その中腹付近の高速コーナーで突然、1台のマシンがもの凄いスピードで車線を大きくはみ出しながらドリフト状態で突っ込んできたのです。そのマシンは僕のS2000とまさに紙一重の距離で車線に戻ったので僕との接触は免れたのですが、その直後、後方でガシャーン!という乾いた音が聞こえ、すぐにそのマシンがクラッシュしたのがわかりました。
 僕は急いでUターンして現場に駆けつけると、そのマシンは知り合いのマシンだったのです。幸い彼に怪我はありませんでしたが、コンクリートの壁にもろに接触したので、マシンの左フロント部分はもげ、タイヤはへし曲がり、もはやそれ以上動くことは不可能な状態でした。
 僕は今日、オープンカーで走りに来ていたので、事故の瞬間のスリップ音とクラッシュした瞬間の音をもろに聞いてしまい、とてもショックを受けました。今考えるともしあのとき、もうコンマ5秒早くすれ違っていたら、間違いなく僕のマシンと接触していたに違いありません。
 しかも彼の証言では、推定100km/hのスピードで突っ込んだらしく、そのマシンともう少しで接触するところだったと思うとぞっとしました。彼は上手いドライバーなのですが、今朝はかなりペースが速く、コーナー入り口で挙動を乱しそのままテールを滑らせながら車線をはみ出しオーバーランしてしまったそうです。

 僕と接触しなかったことと、彼自身に怪我がなかったことは幸いでしたが、それでも明日の我が身、他人事とは思えません。その後、僕は走る気を失ってしまいました。あのときのクラッシュ音が夢に出てきそうです。


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