ちょっくれいとぼっくす
めにゅ|ばっく|ごぅ
今日は股関節友ってのがお見舞いに来てくれました。 一本目に入院してた時に一緒だった人たちです。
その中の一人Mさんは 2年前に2本目の股関節のOPEをしたのですが 一本目にOPEをした左足の術後が思わしくなく OPEを受けてから5年間ずっと痛みを抱え続けていたらしいです。
普通は遅くても1年くらいでとれる松葉杖を 彼女は術後もずっと使い続けていると言い 年季のはいった松葉杖はそれを物語ってました。
寝ても立っても座っても痛いと言う彼女は 5年間ずっと毎日続く痛みと付き合うという わたしからすればかなり壮絶と思うくらいの日常の割には 穏やかな人柄に見えたのは5年という年月だったのか見えてただけなのか。
けれど 退院後に家に帰り一人でいるとかなり鬱状態で 一時は電話にでるのもおっくうで ある意味人間不信っぽい状態になっているという話を人づてに聞き 術後にかなり回復のよかったわたしとしては かける言葉もみつからず電話もできじまいになってしまってたんですよね。
そんなMさんも一緒に来てくれると聞き 最近は元気になったのかと久々の再会を楽しみにしていたのですが 病室に入ってきた彼女を見てビックリしました。 彼女は松葉杖を持っていなかったし 右手に持った杖はほとんど飾り程度にしかついてなかったんです!
驚いて 話を聞いていくと どうやら人づてに評判の精神診療科に通い始めたらしいんですね。
そこで人気の院長先生は 初診で40分かけてMさんの辛かった7年の話を丁寧に聞いて下さったそうです。
鬱病と診断するほどではないと思うが辛い時期が長かったこともあるから 一番軽い薬を飲んでみましょうかと処方された薬を飲み 週に一度通院をして話を聞いてもらううちに なんと痛みがほとんどなくなってきたと言うんですね。
その薬がなんらかの影響で痛みに効いたのか 院長が親身に話を聞いてくれるようになったのがよかったのか それとも痛みのなくなる時期がきていたのかはわかりませんが
Mさんは 短めの髪に明るめの茶色のメッシュを入れ 今まではしていなかったイヤリングを耳元に揺らし 最後には「仕事始めたいわ〜。」と!
昔ほど精神診療科の敷居は高くなくなったとはいえ いざ、その門をくぐるにはかなりの勇気と人目がきになると思います。 でも彼女の変身振りはそんな偏見がバカバカしくなるほどでした。
色んな意味ですごく勉強になったと言うか、参考にしたいと言うか。。。
つまりいつか自分や家族の誰かが とっても辛くってそれを家族の誰も救ってやれない場合に 精神診療の治療に行くことを躊躇することって ある意味もったいなくてバカバカしいことじゃないのかと そんなことを考えてみたりしたのでした。
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