永遠の1/2
まりあ



 私達の歴史

昨日の夜ね。
久々にメッセで、昔からのネットの友達と話したよ。

覚えてない?
私たちの出会いと同時期に、始まったと言う友人の恋愛の話。

彼女も、あの恋愛はとりあえずの終末を迎えてた。
まだ、先はあるかも知れない。ないかもしれない。って状態。

だけど、しっかり想って想われたんだろうね・・。
素敵になってた。
とても落ち着いてたよ。

「あの恋愛をお墓に持っていければいいかな。
あの後では、チンケな恋で汚したくないから、もう恋愛はいいや。
今は人として成長したい。」

とても眩しい発言がいっぱいだった。


私があなたに逢って、体の上でも結ばれて、もっともっと結びつく事ができれば・・・。
この思いは完全燃焼する事ができたのだろうか?
それとも、後悔だけが残ったのかな・・・。
今となっては、わからない。


主人を愛してないか?と聞かれたら、そんな事はない。
大切な存在だし、傷つけたくはない。
きっと、信じきってくれてる人だもの、裏切りたくない。

夫の両親と、夫の結びつきが、あまりに異常で、私を苦しめる。
夫の母親と私が同じ名前だと言う事で、まともに名前すら呼んでもらえないなんて・・・。

夫にとって、私より大事な大事な両親なのか・・と打ちのめされることが多すぎた。
流産の後の言われ放題も・・・。
夫は守ってはくれなかった。

夫は夫で波風立てて後味悪くするよりは、
とりあえず、上手く丸く納まるにはこちらが我慢するしかない。
って思ってるんだと思う。
それが私たちの幸せのため。


だけど、私はどんどん置いてけぼりだった。
喧嘩になるから、夫に胸のうちも話せなくなっていった。


そうやって、ネットにはまっていった私。
夫より、ネットの友達の方が、よっぽど私の本当を見せることが出来るようになっていった。


そして・・・あなたと出逢ったね。

あなたは私に、自由をくれた。
身体はココにいても、心の自由をくれた。
あなたは私を解放した。
あなたは私に羽をつけた。

ありのままでいい。どんなまりあも僕が信じる。
どんな思いも許してあげる。
まりあの事実に、どれひとつ、間違いも嘘もない。

私は、あなたに愛されて、輝けた。
心から笑えた。
あんなに「愛されてるんだ」って思えたことって、ない。
愛するって、理解するってことなんだ、ってわかった。

あなたは、本気で私を理解しようとしてくれたよね。


だけど、その一方で、夫に背を向けてる私もいた。
表面的にはいい妻で、愚痴も言わない、笑って過ごしてる。
だけど、心をまったく見せてなかった。
そうなった事に気づかない夫に、
「この方が、きっと、いいんだ」
と思い込みもした。



だけど、一年、二年、と経つうち・・・。
子供も成長していって・・・。

こんな夫婦の姿を見せて成長させるなんて、絶対よくない!
って思ったのは私だった。

あなたはあなたで・・・。
奥さんが妊娠中に他の女性と恋愛をした事が原因で、
奥さんの心に大きな傷をつけてしまった事が、ずっとずっと、夫婦の仲をぎくしゃくさせていた。

奥さんは、それほどあなたを愛してたんだと思う。
裏切られた気持ちは憎しみに変わって・・。
子供の前でも平気であなたをひっぱたいたり、やっぱり子供の事を思えば、よくない環境になっていた。

「休みが苦痛。
家で『お前生きたまま死んでろ』って言われてる気分・・。
自分が蒔いた種だから仕方ないけど・・」
って言ってたあなた。



だから・・・。
私たちは、お互いの家族にちゃんと向き合おう?って話したよね。
この出会いを逃げ場にするんじゃなく、先に進むためのステップとして。

あなたに、本当に、幸せになってもらいたい。
奥さんや、子供と、笑顔で生活して欲しい。

別れも、何度か繰り返したけど、結局戻っていってしまった。

だから、ずるいけど、どっちも失わずに、幸せになるために・・・。
親友に・・・。


私は夫と長い時間はなした。
2年もの間、私が心を見せていなかったことを・・・。

夫は驚いた様子だった。
「ママがネットにはまって、それでストレスが解消するなら、それでいいと思ってた。
だけど、心は真横にいると思ってたよ。」


・・・私だけが、勝手にそっぽ向いていた。
ちゃんと、想ってくれていた!
この家族をちゃんと幸せにしなくては!!

そして・・・。
二度目の妊娠。
私は子供を授かった。

あなたにそう告げた時、
「よかった!!おめでとう」と言った。
心中はどうだったのかわからないけど・・・。



そして8ヶ月の妊娠期間。
私は、あなたを、手放さないといけないかもしれない・・。
て苦しんだ。
そして、一度、離れたよね。

その時、あなたから貰ったメール。
携帯でこれだけ打ち込むの、大変だったよね・・きっと。

「なんて言っていいか分からない…
信じられないくらいの気持ちを重ねたし、言葉を交わしてきた
気持ちが離れたんでもなんでもなく…時間に押し流されてた…
いつもの調子で、いい気になってたのかな…
まりあは赤ちゃん生まれるし…少し考えをまとめたいんだろうなんて…

でも、どこかでもし、二人がこのまま離れることができるなら…そのほうがいいのかもしれないとも思ってたのは事実だよ…
その瞬間が来てみると、こんなに辛いと思わなかったけど…
四月になって…あまりにいろんな状況が変わっていった

それは言い訳でもなんでもなく…

現実の…目の前を見ていたら、大事なことが見えなくなってたよ…
嘘なんてなかった…
交わした言葉は本当だった…
ありがとうって言えばいいのか…?
こんなとき…なんて言えばいいんだ…

俺がここにいる意味を教えてくれてありがとう
たくさんの愛し方、愛され方を教えてくれてありがとう
家族の大切さを教えてくれてありがとう
新しい世界を教えてくれてありがとう

…たぶんこれから…俺、もっと忙しくなる
すごくやり甲斐あるし、楽しい仕事になったから辛くはないよ

でも今…
やっぱりまりあを待たせることが正しいことだと思えない
本当はすごく謝りたい…
自分勝手な自分を
でも謝っちゃいけない気がする…
今までの二人の時間にたいして失礼だから…

俺、メアドもTEL番も変えないから、いつでも何かあったら連絡して欲しい

いつか…」




結局・・。
このメールから一ヶ月くらいで、私はあなたに連絡をした。

ホントはしないほうがよかったんだね。
これで、終わったと、きっとあなたは想ってたんだと思う。

だから、電話もメアドも変えてしまったんだよね。




この日記、あなたに書いてるみたいだけど、
きっとmihoさんに書いてるね(笑)
深く知って貰いたかったから。

長々書いてごめんね。
これが私たちの歴史です。


2004年03月05日(金)
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