永遠の1/2
まりあ



 まるでストーカー

夜8時、食事も終わってほっとしてる時間

何を思ったのか、突然に電話をしてしまった。
誰もいる訳ない、と思って・・・。

たった2コールで受話器の上がる音。
慌てて電話を切ってしまった。




何やってるんだろう。
これじゃ、ストーカー。
絶対よくない、私、おかしいよ。


何故、一年も経った今になって、こんなに連絡つけたがるの?
今まで、寸分も思わなかったのに。
電話番号を調べようとも思わなかったのに。


ただ、身体が一年前の再現をしているだけだ、と、思う気持ちと。
そうではなくて、何かをキャッチしてるのでは?という気持ちと。

もしかしたら、彼が連絡を取りたがってるのでは?
と虫のいいことを思っている。



その反面。
消してしてはいけないと、押しとどめる私。

私達家族のために、寒い日、暑い日、具合が悪くても無理して頑張る夫。
その夫に対しての、まさに「なめてる」行為になるだろう。
会うことないから、身体で結ばれないから、なんて勝手な言い訳、
どっちに対しても不愉快きわまりないかもしれない。

家族は手離さず、ぬくぬくしながら、想い人と連絡取り合って
あわよくば・・・・。
それはきっと許されやしない。


「地獄に落ちるなら、一緒に落ちればいい。
一緒ならどこでもいいよな」

そんな事を言った彼。
その言葉を今は、もしかしたら、違う人に言ってるかもしれないのに・・・・


2005年01月26日(水)
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