永遠の1/2
まりあ



 【あきら時代1】 正体不明

「言葉だけで・・・・」と書かれた部屋に入ってみた。

「こんにちわ、はじめまして」
声をかけたけど・・・・。

無言・・・・・・。

普通無言がしばらく続くと、その部屋を維持できなくなってしまうので、
待ってる人は、せっせと、何か発言し続けてる。
そのログは残ってるのに・・・。

席を立っているか、または、フリーズして落ちたか。


「どなたもいないのかな??」
ともう一度話しかけてみた。
それにも、反応はない。

いないのかな、落ちようかな。
と思った矢先。

「ごめんごめん!ちょっとお客さんが来てて。」
と、これが彼の第一声。

「せっかく来てくれたのに、ごめんね」
みたいな事を話した気がする。
4年も経ってしまったので、記憶はうろ覚えになっているけれど・・・・・。


そして、

唐突に

「じゃ、ここから、やり直しね」

と言った。
なんか、おかしくて、つい笑ってしまう。

仕切りなおして、この人は、どんな自分を演じたいというのだろう?
ほんのわずかの時間で、興味を持たせる人だった。

いつもなら、チャットしながらも、
他の窓で違うサイトを見ていたり、メッセンジャーの誰かと話していたり。
片手間な私が、珍しく、一窓に集中した。






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2005年02月08日(火)
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