南盤月記
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小僧の熱は下がったが、相変わらず青洟は出てくる。 妻はしじゅうティッシュをあてがっているが、小僧の鼻の下が赤くなっているのを見ると、洟なんか垂れっぱなしでいいんじゃないか、と思う。
小僧を抱いて、ベランダから表を見る。 彼は車が好きだ。 眼下の市道を走っていくのをずっと目で追っている。
近所の空き地に紅白の幕を巻いたテントが建っていた。 式の様子は見えなかったが、地鎮祭だろう。 底地が200坪くらいあるので、賃貸マンションが建つのだろう。
小僧を寝かしつけた後、居眠りをして競馬の天皇賞を見落としてしまう。 仕方がないので、なんとなくゴルフを見ていたら、妻に「ゴルフなんか面白いの?」などと云われる。 なんとなく見ているものに面白いも何もないわけだが、なんとなく「うん」と答える。 何か見たい番組があるの?と聞くと、とくにない、とのことだったので、ゴルフを見つづけた。
夕方から小僧の離乳食とオカズの作り置きを用意する。 離乳食は賽の目に切った大根を湯がいたもの。 作り置きはおひたし、酢のもの、里芋の煮物、それから柳川丼のタネなど。
明日から妻が勤めに出る。 これからは仕事と子供の両方をこなさなければならない。 『きょうはなんでもない日曜日に見えて、実は人生のターニングポイントになる日ではなかろうか』と思ったり。
野中
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