2014年09月05日(金) |
るろ剣 アクション座談会@ZIP |
最近、るろ剣のことしか書いてませんねぇ。
ドラマも見てるし(「HERO」「ペテロの葬列」「ゼロの真実」「家族狩り」「ST」)、
今日はましゃの感謝祭のエントリーも済ませたのですが、
やはり目前に迫りし「伝説の最期編」を見るまでは、師匠の師匠っぷりを見届けるまでは、
どうも他のことにあまり興味が行かなくて。
今朝のZIPで、大友監督、谷垣アクション監督、佐藤健、の皆さんによるアクション座談会。
健 「大友監督と谷垣さんは、いつもわりと熱量高めの仕事をされてますけど、
僕は他のいろんな現場を見るじゃないですか。やっぱりこの現場は異常ですね。
アドレナリンが垂れ流し状態。」
大友 「アドレナリンって見えるの?」
健 「それがスタッフ全員に伝染していってるという」
大友 「うちのアクションを撮るのは、カメラマンも本当に大変。
練習の段階からカメラマンも一緒にくっついて、全部の手を覚えて、
次どう撮る?ってやるんだけど、
役者が怪我しちゃいけないから、本番直前のリハーサルまでは全力でやらないんです。
で、本番になると一気に倍速になるから、カメラマンには初めて見るスピードなんですよ。
だから俺たちに『なんで撮れねえんだよ!』『ふざけんな!』
『カメラマンのつもりでいるから撮れねーんだよ!!』とか言われて。」
カメラマンさんは何のつもりでいたら撮れるのかしらん?
健 「(宗次郎vs剣心の戦いを見ながら)今見ると、
なんであんな動きをしていたかわからないんですよ。」
大友 「理想的だ、それ」
健 「これ、今やれと言われてもできないな、っていう感じなんですよね」
谷垣 「るろ剣のアクションって、その時1回こっきりしかできないってことがけっこうあって、
監督とは『役者のオリンピック』と言っている。
オリンピックで一流の人がやれるかどうかわからないことを賭けでやる、
という感じの面白さがある。」
剣心が屋根の上を全力疾走するシーンでは、
谷垣監督はじめキャストにアクション指導をする『アクション部』の人たちが
ワイヤーに吊られて撮影しているそう。
谷垣 「アクション映画を香港でやってると、けっこう僕らがカメラマンやることは多いです。
アクションを作った人間が一番アクションを覚えてるわけだから、
アクションを撮りにいく、ということではそれがいいかもしれない。」
監督も役者も、なぜCGやスタントを使わず、生身のアクションにこだわったか?
健 「そういった原作なんでね。
『るろうに剣心』という原作に手を出すということがどういうことか、
すごく重いことだって承知して、みんな覚悟してやってましたから」
大友 「ピアニストの役をやる人には、当然、ピアノの練習をしていただくわけじゃないですか。
だから、最強の剣士なわけだから、最強であるための努力は役者にしていただかなきゃ
いけないよね。
そこに俳優のエモーションが載ってきて、初めて、女性が見ても共感できるような、
感情が揺さぶられるようなアクションシーンにたどり着けるんじゃないかと。」
メイキングでは、煉獄の上で剣心と宗次郎が全力で併走する場面で、
谷垣監督「はい、おれOK! おれはOKよ?」 健「もう一回やってもいいですか?」
谷垣「もちろんもちろん! もちろんですよ!」と、どこまでもやっちゃう現場の様子が。
三人のお気に入りのアクションシーンは、まず『剣心の壁走り』。
健 「パート1の時から、壁を走る練習をずっとしてたんです。
体育館の壁とか、会議室の壁とかを、部活のダッシュじゃないけど、
全員でずっと練習してたんです。すごい難しくて。
でも僕もできるようになりたかったから一生懸命練習したので、
映画の中で披露することができて、嬉しいな♪ って。」
大友 「足くじくんじゃねーぞ!みたいな。あれはね、見ててちょっとヒヤヒヤします。」
谷垣 「パート1のオープニングでもやってるんだけど(戊辰戦争のシーンね)、
健くんが言ったのは『あれは壁じゃない』って。」
大友 「あれは土だからね」
谷垣 「崖だし壁に近いんだけど、彼は『壁じゃない』ってめっちゃ不満そうだった。
垂直じゃないと燃えない、って言うんですよ。」
二つ目は『蒼紫の二刀流』。
谷垣 「蒼紫は宗次郎とは対照的な戦い方。
宗次郎はノープランで『あ、いけた、じゃあこうやっちゃえ』だけど、
蒼紫は何手先までも読んでる。
たぶん7回くらい見たら、その戦い方の違いに気づく。」
大友 「俺、4回目くらいで気づいたから、皆さんは7回、8回だと思う」
こういうのを聞くと、メイキングも本編と同じくらいの量で拝見したくなります。
剣心vs宗次郎、剣心vs蒼紫 の対戦場面が少しずつ映ったのだけど、
あの数秒だけでも、「京都大火編は準備運動」と言っていたのがわかる気がしました。
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