徒然日記
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2005年11月08日(火) 過去の話ですが


ネタも無い為、思い出した出来事でも。

家の母親がね…若干俺に感化されつつあります(笑)
元々母親は俺がバンドを好きな事、本当の意味で「理解不可能」だったんですよ。
婆ちゃんも結構潔癖症の気もあったし、なんていうんだ?
良くも悪くも「箱入り娘」で育っていた人。
母親のお姉さんも凄い頭が良くてうちの母親はその中では結構道に外れた事してたみたいだけど、、、でもそれでも「普通」の人でした。
普通に生きる事を普通に出来た人。
それを壊したのが俺だった。
母親の中での「普通」を悉く壊しました。

父親は少し違うかな。多分だけど。
父親は自分の見た経験則で、俺がその道に行かないように反対してた感じ。
だから今もまだ電話越しで衝突する事があります。

んで、母親が変わった理由。
それが韓流の波。
母親自身ははまらなかったらしいけどね。
でも会社の人が総じてハマってるらしくて色々と逸話も聞かせて戴きました。
それ聞きながら
「凄いねー」と言いながら、
でもそれでも俺はそれと似てるんだろうな、と思ってた。
うん、自分でも自覚あります。
流石に飛行場に行って云々は無いけど、
それはあくまで表面的な違いなわけで。
好きだから行きたいんだよね。
そう思ってた。

ある日、久々に帰ったら、リビングに転がってた代物。
それがサザンのDVD。
「買っちゃったー」と嬉しそうな顔だった。
ファンクラブの入り方知りたかったらしく聞いてきたからそれも教えた。
それだけでも凄いな、って思ったんだ。

だって過去に俺がDir好きだった時にそれを引き合いにして止めた人だったから。
「お母さんもサザン好きだけどね、それでも貴方みたいにそれ中心になったりはしないよ。好きだけどコンサート行きたいとか思わないし、行きたいと思ったとしても行かないよ。お母さんが家族ほっぽってサザン中心になったら貴方どう思う?」
ちなみに「貴方」の部分は俺の本名が入ります(笑)
それに対しての俺の答えは「別に良いんじゃない?」だった気がする。
あんまり覚えてないから俺が勝手に着色してるかもしれないけど。
ともかく、そんな母親がFC入りたい、って言ってしかもその理由が
「チケットは全部FCで取られちゃうから」
なんて、凄いじゃん。

で、また暫くして電話かけた。
用事自体はPIERROT関連の別の用事だったんだけど(福岡の泊まる場所について父親に聞きたかった)ひょんな所から話を振ってみました。
「FC入りたいって言ってたけどどうなったの?」
って。
そしたら答えが
「入ったよ。今度の東京ドーム行って来るよ。」
だって。
凄くない?
なんか凄い嬉しかった。
理解してもらえたかどうか迄は解らないけど、純粋に嬉しかった。
なんか親曰く
「貴方も今はディドゥちゃん(何故か母親はDirの事をそう呼ぶ)やピエロちゃんだっけ?好きだし、会社の人も韓流熱が冷めてないみたいで。凄い楽しそうだと思ったの。」
みたいなニュアンスでさ。
あー、良かったな、って。
韓流には正直感謝かもしれないな。
多分PIERROTだけじゃ、俺だけじゃ此処迄母親に変化をもたらす事は出来なかっただろうから。年齢の違いとか、やっぱり娘だからね。頑固にもなるだろうさ。
でも自分と同年代(それでも結構違うらしいが)の人がこういう状態に近くなった事で頑なになる事なく素直に韓流に関しては受け入れられたんだろうな。
俺の考え方全てじゃないけど、
でも「今度ツアー全部行くの」っていって「体壊さないようにね。」って言ってもらえる事が反対らしい反対をされなかった事が嬉しかった。
それよりもその場のノリとは言え、全部まわる事を言えた事自体が嬉しかった。
諦めもあると思う。
呆れもあると思う。
でも、
俺が親の全てを理解できないように
親が俺の全てを理解する事は出来ない。
当たり前じゃん。
「家族」である前に一個人の「人間」なんだよ。
全部をトレースする事は不可能。
昔から思ってた事だけどね。

結論として。
母親は「全く知らなかった」からこそ「未知の世界」であったからこそ
6年の歳月とはいえこうやって話せたんだろうな。
父親とこの部分で和解する事はまだまだ遠いとは思うけど(だって前提が母親とは違うからね)でもいえる様になれたらいいかな。

明日はツアーファイナル、日武の当落発表。
うかってますよーに。


神薙 絳屡 |MAIL

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