徒然日記
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「風邪、引くよ?」
窓を覗いた時、ふと君の姿が見えた。 外は土砂降り。 もう何日も降り続いたであろう、pH5.6未満の酸性雨。 酸は日に日にその濃度を増しているようで、そっと傘を差し出した。 しかし、君はいとも簡単に抜け出していって。 「…雨って不思議。」 空を見上げる。 つられる様に見上げた空は果ての無い灰色だった。 「そう思わない?ねぇ、新(あらた)」
急に振られ、声を出す事を忘れた僕に構わず君―唯菜―は続ける。
「人間は、水に脅かされてる。干ばつ、洪水…今回の様な酸性雨だって下手をすれば死に至るわ。 ノアの方舟だって、神が選んだのは数日に続く大雨だった。…きっとそれが一番合理的だったからね。全てを流してしまうもの。」
彼女の髪は 彼女の服は 雨に濡れ 滴が滴り やがてはこの雨と同化し 溶けてしまいそうで。
それでも僕は動く事が出来なかった。
―――――――――――――――――― こんばんわ、突発的なオリジナルだったり。絳屡です。 ちゅうかACID RAIN聞いてる途中で出て来たからオリジナルとも言えないんですけどね。 ちなみに途中…というか突発的です。きっと何に繋がるわけでもないであろう、そんな日常の一片でした。
今凄いオリジナル書きたいんですよね。元ネタは同人から派生させて人数やら性格やら何やらで没にさせたヤツですが。
取りあえず腕ならしに同人完全復活から頑張ります…。 一応一つのオリジネタ固めなきゃ…(今じゃ潤々作のゼリーだよ…/会報ネタ)
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