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verbal representation

2004年10月20日(水) tender rain

雨。
最近の雨は嫌いじゃない。
何かが、起こる気がして。

占いで書いていた。
『個人でやっているような小さなお店を巡ってみよう』
最近は暗くなるのも早くなった帰り道。
いつも気になるあの店に入ってみよう。

カラン・・と軽い音を立てて扉が開く。
甘い声を上げて、2匹のネコが出迎えた。
一年ぶりの再会。
実は一年前にココに来たのだ。
まだ仔猫だったこの子達は、
籠に入ったままミャアミャア鳴いてた。
どうやら昨日が1歳の誕生日だったらしい。
おめでとうと想いを込めて、頭を撫でる。

『今月の30日にセールをやるんですよ』
ハロウィンの仮装をしてきたら安くなるというものだ。
お店の中にはハロウィングッズがたくさんある。
『去年もやったんですけどね』
・・・そう言えば前にも聞いた、と既視感を感じた。

ふと自分の実家のネコの話になった。
『20歳まで生きることもあるらしいですよね』
穏やかな口調でそう言う店主に、
うちの大家さんちのネコが20歳だと言う話をする。
何でこんなペラペラ話してしまうのだろうと、
少し恥ずかしくなったが、
『うちの子も20歳まで生きてくれると嬉しいんですけどね。
20歳過ぎたら化けるって言うじゃないですか』
そう言う店主に、思わず微笑した。

鍵の掛かったガラスケースの中。
陶器のウサギの後ろに隠れた妖精の像。
一目惚れして鍵を外してもらう。
『妖精・・・見えるんですか?』
唐突な言葉に、質問の意味がわからなかった。
ホントに・・・不思議な、ステキな人だと思う。
見えたら素敵ですよね、そう言ってその像を手に取った。
・・・値段はどこにもついていない。
『誰も買わないと思って値段つけなかったんですよ』
意外な言葉に少しびっくりした。
値段は少々高かったが、持ち合わせがあればすぐに手を出していただろう。
また今度来るときまで取って置いてもらう約束をして、
今日は次に気に入ったシルバーのペンダントヘッドと、
ミルクミントのキャンディーを一つ。

最後に二匹の看板ネコにお別れを言って外に出た。
雨は相変わらず降り注いでいた。

何の仮装をして行こうかと、
そんな事を思いながら帰る帰り道。
街灯に照らされ光る雨粒も、降りしきる雨音も。
これから沸き起こる何かを物語っているようにも感じる。

決して明るいだけではない未来。
でも、決して闇だけでもない。
真っ暗な闇はずっと続くものではないから。
そう信じてるから、歩いていける。


・・・ぴぃえす。

コンビニ(ファ○マ)のトンポーローマンにはまってて。
(カタカナで書くとなんかのヒーローみたいだ)
買おうと思って一個お店にあるのを確認してレジに行ったら、
・・・前の男の人が最後の一個を買っていった。

仕方なく小さい声で『・・・普通の肉まん下さい』
って言いましたでございます。
なんでいつもとんぽーろーまんって一個しか置いてないんだろ。
たまたまかなぁ。

長くなっちゃった。


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