いつか見た 小さなカケラを 手にしようとして 腕を伸ばした 気が付けば こんなに遠かったのと 震えた指を 左手で隠した
近付いて 気が付いて 遠くなって 振り返って だるい身体を引きずるように 重い足を 前に運んだ
冷たい身体に 太陽は降り注ぎ 優しい光で 包み込んだ ココに在るよと 言っているようで 胸の中に 何かが生まれた
大切なモノほど 見えなくなりそうで 失うのが恐くて 手にする事すら臆病になる 厳しいものだと知っていながら 何度目かの 腕を伸ばす
諦めきれず 諦めきれず
何度も何度も 腕を伸ばした
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