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2005年06月25日(土) とりあえず。

トンネルを抜けた。

トンネルを抜けるといつもそこは、
晴れ渡る、眩しいほどの海と空。
右手には崖が荒々しく剥き出しなり、
それとはまるで正反対の、
輝かしい、透明な青。
真っ白な雲。

夏。


トンネルの暗さはもう何処にも無い。

だからすぐ忘れて、光しか見えなくなる。

そう、いつもそう。


それが悪いことじゃない。
でも、少し悲しいことなのかもしれない。



でも、とりあえず。
トンネルを抜けた。

真っ暗だったトンネルを潜り抜けて此処まで来た。

きっとこのまま走り続ければ、
トンネルが見えてくるんだろう。
大きいか、長いのか、短いのか、
それはわからないけど。

何度か止まった。
何度か振り向いた。
追い抜いたり、追い越されたりして、
トンネル壊してやろうかと思った。
走り続けることを終わらせてしまえば、
どんなに楽だろうと、そう思った。


何度も繰り返す。

愚かなことだとあざ笑う?
それとも健気だと同情する?


ちっぽけだとしても、儚いモノだとしても、

・・・生きているのだから。

とりあえず、今は。

この道を走り抜けるしかないでしょ!!


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