国語の先生がみんなに聞いた 普段疑問に思っていること 考えていることは何か 僕は答えた
『自分が生きている意味が知りたい 何の為に生きているのか 何の為に生まれてきたのか』
そう 素直に言った
その女の国語の先生は明るくて いつも華やかな個性的な人に思えた きっと 答えてくれるだろうと思った 答えなんて誰も知らないのは僕だって知っている それでも僕の言葉を真直ぐに受けとめてくれると思った
もう先生がどんな顔でどんな反応をしたかなんて覚えていない ただ教室の空気が 温度が冷たかったことだけ覚えている
僕がまだ 中学2年生の時の話だ
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