この傷が このアザが
あなたのせいで出来たなら
きっと 何も 苦しむこともないのだろうに
あたしの向きたい方向には
幾人もの人が立ち塞がるの
全てがあたしの作った幻覚なんだと思えたなら
振り払って 突き進むのに
優しさなんて 要らないから
あたしには そんなもの
儚くとも 厳かに
それとも 無残に散ってゆくのか
いずれにしても 永遠なんて無いのなら
無限に勝てるものなど 何も無いのだろう
いつか崩れ去る
いつか消えてゆく
そうと知って それでも
あたしは 歩いた
ついていった あなたに
傍に居たかった
ただそれだけだった
大人になんかなれずに
今もこうして 此処に居るの
あなたの面影をずっと
ずっと 見つめている
あたしは。
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