・・・なんとなく。もう戻って来ないんだって思った。永遠にお別れなんだって そう 思った。どこか 別れを惜しむ私も居て、あなたの面影を探したけれど。違うんだって、先に進むための別れなんだって、もう どこかでわかってしまっていた。涙すら浮かばなかった。わかっていたから。悲しいものじゃない。悲しむべきじゃない。ふと目にした冬の切ない景色に。次に進めと言われたような気がして。あたしはやっと 前を向いた。