うやむや日記...はとぽ

 

 

朝夕はまだ涼しい - 2005年06月23日(木)

早朝父君が尋常じゃない様子で呼ぶので、今度は何がばれたんだとちょっと焦って一階に降りていったらば、庭の簡易池でやごがトンボに羽化していました。
ここはどんな田舎だ。
簡易池とゆうのは私のベビーバスに水を張ってめだかやらたにしを飼っているだけのものですが、トンボの羽化ははじめて見た。体が真っ白で、羽がまだ透明で、生まれたての昆虫というのはとてもきれいなものだ。あ、もちろんきれいじゃないのもいますが。
やごの抜け殻はほんとに小さくてごつごつとして、この中にあの伸びやかな羽と繊細な肢体が入っていたというのは信じがたい。
小学一年生のとき、キャンプで見た羽化したての蝉も美しかった。まだ固まっていないので触ると死んでしまうといわれて、蝉のじっとしている樹の下で鳥やら蟻が来ないか見張っていたものだ。
あれも一週間で死んでしまったのだろうと、今、漸く思い至ったのだけれど。
我が埴生の宿から巣立ったあきつの短い命が、せめても充実してありますように。


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