
R.B - 2005年06月29日(水)
なんだかリーディングバトンというものがやってきたのでお答え申し上げます。リレー質問コーナーだな、言ってみれば。
■今部屋の棚に並んでいる蔵書の冊数
よく読む蔵書は本棚においてもらえません。積んであります。机の引き出しからも押入れの布団の合間からも箪笥の中からも本が出てくるのが鳩野ワールド。(通称ホワイトホール) 蔵書自体は200冊はないと思うですよ。
■最後に買った本orマンガ
酒井正子「哭きうたの民俗誌」
■今読んでる本orマンガ
「封神演義」WJ藤崎竜版。 ブックオフで。ほら完全版出るから…!これを期に、読んだことがない皆さん読んで読んでー!表紙も口絵も超美麗(宣伝文句)ですよ。
■よく読み返す本、または自分にとって特に思い入れのある5冊
・森茉莉「枯葉の寝床」 元祖少年愛。レオはぶっちゃけ読んだ当時から今に至るまでしばき倒したいキャラクターナンバーワンですが、彼もギランもそれは華麗なる「森茉莉世界」の舞台装置であるので、それはいたし方のないことだ。 私は歳をとって、尼さんになれなかったら森茉莉のような婆さんになりたい。でもそれは、今の私が松たか子のようになるよりも難しいだろうとも思う。
・寺山修司「我に五月を」 彼の荒涼と孤独を凝縮して僅か17文字になる、と紹介を書いたことがある。しかし私が最も好きな寺山の歌は、実は短歌なのである。 「マッチ擦るつかのま海に霧ふかし 身捨つるほどの祖国はありや」 あるいは、 「 地下水道をいまとおりゆく暗き水の 中にまぎれて叫ぶ種子あり」 俳句なら 「我が死後を書けば必ず春怒涛」とか。
・倉橋由美子「夢の浮橋」 この作家についてわたしは何と説明すればいいのか解らない。言葉を尽くすほどに、その実像から遠のいていくように思えてならないので、酷く遠まわしな言い方でしか、私は彼女を語れないのである。
・谷崎潤一郎「春琴抄」 こちらはむしろ説明の必要がないかな。
…この作家たちが私内の四天王です。神。 あえてもう一冊選ぶなら、 三島由紀夫「サド公爵夫人/我が友ヒットラー」。…すみません、頽廃に走りがちで。まだ若いんで…。
以上で質問は終わりですね。 最後の質問、漫画も小説ももっともっと沢山いいものはあるのですが、私の中で最も根源的な部分にくいこんでるものの中から選ぶとこういう風になる。あああでも、ワイルドの「サロメ」太宰治の「駆け込み訴え」も激しく捨てがたいな…!あと漫画を一冊も選べなかったのはちょっと心残り。
倉橋由美子訳の「星の王子様」を買いに行かなきゃ!!
次の走者は、 ・いずみん ・里那淕君 にお願いしようかなー。 暇なときでいいんで、よろしくお願いします。
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