櫻です、こんばんわ。
ライブでタイバンさせていただいたメンバーさんを見ていると、刺青を入れてらっしゃる方がチラリホラリいらっしゃいます。
トライバル、インディアンタトゥー、アメリカン…などなど。
そしてウチのメンバーも刺青だらけです。
櫻も入れています。
なのに、櫻だけ何故か…
「ヤ×ザ呼ばわり」
です。
それは何故か?
櫻のが“和彫り”
だからです。
両肩、足、全てジャパニーズトラディショナルです。
櫻は日本人です。そして、コテコテの日本人顔です。
僕が「おじいちゃん」
になった時、渋い老人に見えるアイテム、
それが
「和彫り」
なんです。
和彫りはいい。決定的に西洋のタトゥーにはないモノがある。それは
「背景」と言う概念。
例えば、櫻は左に龍、右に虎がいます。
龍の背景は雲、風、炎。
虎の背景は波打ち際、白波、桜吹雪。
この背景が刺青のイメージを決定するのだと思います。
よりダイナミックに、より繊細に。それが和彫りの魅力だと思います。
櫻の刺青を彫ってくれているアーティストの方が言うには、
「刺青ってさ、人間が装飾したい本能の作る究極形なんやろね。」
と。
…櫻の場合、腕一本につき、作業工程が二日かかります。
アウトラインと半分の色付けに一日、残りの仕上げに一日。
んで、一週間くらいで日焼けしたみたいなカサブタが出来て…
それが全部剥がれて完成。
痛いし熱も出る。
のに、また次入れたくなる。
苦痛を乗り越えた後に、本当にすばらしい「絵」が浮かび上がってくるから、また次を入れたくなるのかも知れません。
決してハードMではない。
人生もそんなもんだ。
毎日苦痛と後悔の連続です。なのに時々、ホンの稀に、
「あ…、今日は生きてて良かったかも。」
って思う日がある。
だから、明日も生きてあげようかなって思う。
自分に。
日常的に平和な毎日…あったらいいなと思うが、何か、甘いモノを食べ過ぎたみたいな感覚になる。
だから幸せは一瞬だけでいい。
後は戦う自由をください。
…そんな人生だからそんな意思を込めた、決意である処の刺青です。
|