2006年02月27日(月) |
タチムカウ・人生の証明 |
「ドグマ散ル」。
と言うバンドを続けている。
コンセプトは“医療系”だ。
私達、メンバーを、“医師団”と呼んでいる。
お客さん達は、患者さんだ。
とりわけ、ボーカルである僕は、院長である。
院長のくせに、患者でもある。
カミングアウトではない。
単純に、鬱病のクスリだとか、睡眠薬だとかについて、興味があると思う。
その事を語ろう。
抗鬱のクスリには、メジャートランキライザーと、マイナートランキライザーがある。
鬱=ローだから、鬱のクスリを飲んだらハイになる。訳ではない。
鬱状態、とは、意欲が湧かないとか、無気力とか、眠れないとかだが、頭が廻らないからそうなるのではなく、
むしろ、
頭が回転しすぎて、そうなるのである。
「重たいパソコン」
みたいな感じだ。
めいいっぱい、フル回転しすぎて、体と気持ちが付いていかなくなる状態になるのだ。
それを抑えるのが“抗鬱剤”なんである。
早い話、
ボ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜ッとします。
抗不安剤や、三環系、四環系、SSRI、SNRI、などは、マイナーに分類されますが、ボ〜〜っとします。
限界突破した頭に、隙間ができて、余裕ができる感じです。
ある意味リラクゼーションだな。
メジャートランキライザーとは、戦隊物の必殺技みたいだが、
シャキーーン!!
くらえっ!!
正義の炎はメジャーのレッド!
平和の証だメジャー・ブルー!
愛と友情メジャー・ピンクッ!
みたいなんではない。
マイナー系が、脳神経に作用して、安静にさせるなら、メジャーは、中枢神経、自立神経に直接干渉して、動きを止めます。
強制終了と同じです。
ブレーカーを落とす感じです。
主に幻覚、幻聴、に効果ありです。
コッチは、はっきり言って、飲むと海中散歩してるような感じです。
どれも共通して言えるのは、眠くなる。
だから運転中はNGね。
ドッペルゲンガーをみた時は、最強の抗鬱剤トリプタノールとメジャーをカクテルで飲んでました。
それ以来、ぱったり見知らぬ人の声や影は見たり聞いたりしていません。
じゃ、睡眠薬のイメージって、どんなんですか?
飲む=眠くなる=バッタリzzz
ではありません。
飲む、極度に体の硬直した筋肉が弛緩していく=フラフラ、布団に入る、 知らぬ間に寝むっている感じです。
ちなみに院長は、脳のブレーカーを落としてから、即効性の入眠剤、順即効性の入眠剤、持続性の入眠剤、で、毎晩脳を強制終了させて睡眠を取っています。
あ、寝勺酒と同じですわ。
それでも寝れない時は、お医者の先生には怒られそうですが、アルコールを足して、ブースターを入れます。
それで落ちます。
偏見や、未知の恐怖、色々あると思うんだけど、風邪ひいてるのに裸で寒中水泳するようなバカよりはましかなと思います、死にたくないんで。
まだまだドグマがあるんで。
理屈は以上だが、副作用、かなりキついです。
オシッコがでない、やたらと喉が乾く、立ちくらみ、動悸、嘔吐、後、目に来ます。
ココ数年で、圧倒的に視力が下がった。
だけど、生きたいと思うから、暴発する脳をクスリでコントロールしている。
例えば、そんなもん、自分自身の意思が弱いからだよ、みたいな事をおっしゃる方が確かにいますが、実際そうです。弱いです。
でもね、
んじゃテメエは風邪ひかねぇのか?怪我した事ねぇのか?
と問いたい。
ない。
と言う方は、運がいい。
人生等価交換だから、ある日まとめてカルマが一気に押し寄せてきたら、クスリうんぬんではもう太刀打ちできませんよ。
国民十億総ストレス社会なんですよ。
な〜んてね。
…、ちなみに、強烈な副作用は、日にちとともに徐如に緩和されていきますのでご安心を。
だからまずは、あ、自分ヤバいかも、って思ったら、すぐ病院行きなさい。
最後に、オーバードーズですが、院外処方のオクスリでははっきり言って死ねません。
例えばウチに眠っているメジャートランキライザー、各種睡眠薬、抗不安剤、抗鬱剤、その他もろもろひっくるめて500錠くらいを一気に飲んでも、お腹こわして寝ゲロはいて、意識飛んで、目が覚めたら身の周りエラい事になって自己嫌悪なるだけなんでよしましょうね。
|