櫻の!日常カルテドグマ塾!!

2006年03月14日(火) せめて、人間らしく

…、死。は、なにも産みませんよ。



…、死。は、君達に、与えよう。



と言われた方がマシな事は山ほどある。



ピンチってヤツは、小さい壁が束になってやってくるからピンチなんだと、あるヒトが言ってた。



嘘。



虚栄。



裏切り。



揺り返し。



閉塞された世界。



哀しみに満ちた世界。



何もなく。



無い物など何もなく。



大丈夫。



きっと、大丈夫。



きっと、きっと、きっと大丈夫。



だからせめて、自分のノイズは自分で払うよ。



だから大丈夫。



三月なのに、思い出したかのような雪。



シャリシャリな冷たい粒に、風が手に刺さる。



あの部屋のそうだった。



なにも無い部屋。



なにもかも、世界の全てが存在する部屋。



扉を開けて。



眩しい太陽は笑ってたな。



笑いすぎて、そろそろ寝るトコだった。



そして走ったな。



大声を、上げて走った。



記憶の揺り返し。



フラッシュバックなのに、少しづつ時間を掛けて、思い出のノイズを消してゆく。



勝手に。



そう、勝手に。



自我とは関係なく。



それが苦痛で苦痛で苦痛で苦痛で。



だから、苦痛を自分に返してやる事で、もっと苦痛な記憶の形骸化を、阻止しているんだ。



真実は、汚い。



トロッコに乗って、手を取り合って逃げっていった二人はやがて齢をとり、嘘もつき、傷つき、傷つけられ、屁を漕いでゲップもしながら、事実を積み上げてゆく。



真実は、汚い。



汚い上に、獣臭がする。



汚物の山。



だがそれは、哀しみのやまではない。



むしろ、新生の喜びやもしれぬ。



だから、止まった時刻がソコに止まっていられるように、苦痛を戻す。



大丈夫、苦痛は科学記号が抑えてくれる。



だが時間の流れは科学では止められない。



過ぎた時間は戻らない。



だから、大丈夫。



その為の、痛みなんだと、



だからヒトは苦痛を感じるのだと



そう思うんだ。



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sakura [MAIL] [HOMEPAGE]

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