声優さんと映画とアニメと
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2004年11月15日(月) 人生初体験と自己嫌悪とMI1の感想と

今日は朝からまったくついてない日です。
朝、駅の階段で思いのほか大きくこけた。
流血負傷沙汰を起こし、救急車のお世話になるはめになった。
まあ、病院からは自力で歩いて駅まで行って、
昼からは会社で働いてるんですが・・・
救急車に乗った事、針と糸で縫うほどの怪我を負ったこと、
これら二つのことが、私にとっては人生ではじめての体験だった。

このあいだ森川さんの「おまえらのためだろう24」を観に行って、
生まれてはじめて、ステージで生きて歩いてる本物の森川を見た時の、
どきどき体験以来のどきどきの心臓状態だった(笑っていられる今が幸せ)

それにしても、自分で自分のドジさ加減に情けなくなる。
20年前だったら、おそらく何の負傷もなく、苦もなくコントロールできたであろう状況、頭は冷静にコケる自分を認識、スローモーションのようだった。
でもって、心は、体制を持ち直せると判断し、ぶんばった、つ・も・り・・・
だが、体は心に思い描くようには反応しなかた、無様にベタンとこけた。
自己嫌悪。
自分の体力をそこまで過信している自分が居たわけだ。
がんばって体力を取り戻すか、自分への過信を捨て去り、中年の悟りを開くか・・・どちらかを受け入れろよと、何かが私に告げる。
それにしても、ご迷惑をおかけしたみなさん、私のドジのせいで済みませんでした。みなさんの、本当に暖かいご親切に心から感謝します。
怪我してめげてた私を、明るくやさしく扱ってくださった救急隊の方々、
本当にありがとうございました。

今年はいろんな事が起きるな・・・

気を取り直して、昨日観たミッションインポッシンブルの話をしようっと。
実は、アクション映画でのトム・クルーズはアダムサンドラーの次に暑苦しくて嫌いだった。
とはいえ、トップガンの時はそんなに暑苦しく感じてなくて、まあ好きでも嫌いでも・・・
というところだった(トップガンは映画の雰囲気とかが好きだった)
でも、ミッションは宣伝みただけで、暑苦しくて、あまり積極的には観てなかった。
それが、マイノリティリポート観て、すこし印象が変わったので、
森川さんファンになってから、ラストサムライを観た。
アダムサンドラーとまったく同じ現象が発生。
森川の声で観れば、何てことはない。
ぜんぜん暑苦しく感じなく、観れるのである。
そしてM.I(ミッションインポッシブル)
ああ〜わかった、生のトムの声と演技を聴いちゃいけないんだ。
私が暑苦しく感じるのは、トムの演技のせいなのか。
はっきり今、自分の心がわかりました。
だから、アイズ・ワイズ・シャトは実は違和感なく観れるのか・・・

そんなわけで、しっかり見たことがなかったM.Iをしげしげと鑑賞。
面白いじゃないですか。ストーりィもMI2(こちらは映画館で観てる)
よりもずっとオーソドックスで、
最後の落ちが、前半25分ほどでかなり容易に想像できる点では、
まったくの能天気なスパイものとして1も2一緒だけど・・・

ジョン・ボイド
(真夜中のカウボーイの名演技が今でも脳裏に焼きついている、脳内変換でいい男に観れなくもない、年が大ばれだ〜)
年甲斐もない大活躍の大立ち周り、トムよりもずっとかっこいいじゃないか〜
おいぼれてない、老獪なスパイ、素敵だ!!

ジャン・レノ
ゴジラの時に比べて、おとなしくない?
もったいない使い方ですね〜怪優なのに。
でも、さりげない悪役もできるのね〜なんとなくレオンのままって感じのキャラかな。声の方、ドスの効き具合がちょっと物足りなかったけど、役柄的にはこのぐらいのほうが、画面にみえてる以上にはなんにも伏線がなかったので、余計な創造をめぐらせなくって良かったか・・・いつもの、森山周一郎さんあたりだったら、彼を駆使したさらなる大どんでん返しの筋書を期待して、最後に憤慨してたかもしれない。

トム・クルーズ
彼は、まあ、こんなものでしょう。
で、森川。なるほどね〜これは素敵です。地より幾分低めに抑えた声、抑えた演技。マイクが息やつぶやき拾って行くタイプの演技。
森川のもうひとつの魅力である珠玉のヴィヴラートが鳴るヴォリュームヴォイスでないけれど・・・こうやって聴くと、以前にも思ったけど、どことなく鈴置さんのヴォイスと似てますね、やっぱり役のがかぶるだけのことはあります。森川の方が心持ち倍音の高音の混ざり加減が多いのと、森川のメインの音域がもう少し上のハイバリトンなので、何しゃべっても鈴置さんよりもトムが若くなった印象を与えているかな。落ち着き感では、どっちも同等な感じがするけど。クールさは森川の勝ちか?鈴置さんの方がより熱くて、森川の方が沈着冷静な知性をイメージできる。声の力というのは恐ろしいなって、毎度ながら思います。
実は、森川ファンになった初期の8月ごろなら、この声にはあまり反応しなかったかもしれない。でも最近だんだんと、森川の、吹き替える役者の演技に溶け込まそうという自然さを出す演技の虜になっているので、そういう意味で観ていてスリルがあった。どこが溶け込めてて、どこが浮いてるかを観たくて、ずっと、どきどきしながら観ていた。
・・・森川の勝ち。

なんで、エンドロールにしっかりキャストの名前でないのかしら!!
日曜洋画劇場、声優さんに失礼な番組だわ。







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