声優さんと映画とアニメと
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2004年11月26日(金) |
スウィートノーヴェンバー |
はじめの15分、森川のシンクロ度50%、45分あたり90%、60分過ぎのシンクロ度100%、歌の時間シンクロ度150%。 歌ですね〜通常過去の例からみると、こういうシチュエーションの映画では主人公俳優がハイライトになる歌を歌っている訳だから、気を利かせてご本人の生歌で流すパターンが多いが、そうすると歌だけ英語で歌詞が伝わらない、字幕で流せば違和感となってしまう、ところがこの作品の吹き替え版では、きちんと森川さん本人の綺麗なヴィブラートが効いた見事なのどを聴かせてくれてる。絶品ですね〜これだけでも買った価値があった。
結構、過去に私が見たキアヌ吹き替えは小山力也版で、不幸にも森川のTV版マトリクスは見た事がない。そんなわけで、依然、キアヌの顔=小山声が浮かんだりもするが、この映画を観て、かなりそのイメージも消えそうだ。 森川フアンを自覚した早い時期に、リプレイスメントという作品を買ってきて、すごく驚いた。題材がスポーツ物、アメフトは森川さんにとって自分の領域ということもあるのかもしれないが、森川シンクロ度150%で、実は一番キアヌに合っている声優だとこの時に思った。 キアヌの地声が、もともとその甘いマスクに似合わないぐらい低いしのどにかかっている、森川さんの声も普段の超2枚目甘いマスク演じるときよりかなり低めに落とした声で、これがオリジナルに近づけている雰囲気なのがわかる。このスィートノーヴェンバーのやり手広告マンという設定からして、饒舌のイメージからは少し遠いキアヌらしからぬ役だが、広告のプレゼンではキアヌご本人のお芝居を凌駕する森川吹き替えの妙を楽しめた。 中盤〜後半のサラに恋に落ちてからの森川さんの演技は、この映画の前半よりも甘く柔らかいしゃべり方で、無理がなくシンクロ度は抜群。 あんまり歌声が似てるので、何回も交互に聞き返した。びっくり。(キアヌはへぼへぼロックバンドのドックスターを組んでて、自らベース弾いてても、歌は歌って無かった、せいぜいコーラスぐらいのはず) 森川さんをこの作品に起用して、しかも劇中歌をしっかり吹き替えで歌わせてくれた音監に大感謝!! このバージョンでTVオンエアーしてくれたら、世間一般に森川=キアヌの認知度ももっと上がるのではないだろうか。キアヌはたくさんの声優さんが過去にアテてきたので、ここらで真打ち登場ではないかと思う。
実は、最近出た恋愛適齢期のキアヌを山野井さんが吹き替えてるのを箱で見つけて、むかっとしてる馬鹿ファンの私。
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