声優さんと映画とアニメと
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2004年12月13日(月) 映画3本

ネッドケリー(ケリーザギャング)
実話に基づく悲しい話。ケリー家の長男ネッドは警察の偏見から馬泥棒のぬれぎぬを着せられたのをきっかけに服役、出所後も家族と一生懸命生きるが、どんどん泥沼化、最後は銀行強盗をする伝説の義賊となる。
森川=ネッド=ヒース・レッジャーの淡々とした渋いモノローグと全体に暗い画面でのストーリー進行。渋い押さえた演技に終始。友人役のオーランドブルームがなぜか華奢で若く見えるほどにヒースは堂々とした演技。サハラ〜以来のヒースと森川さんの共演はリフの抑揚もびったりマッチング。すごい。森川さんヒースとはバイオリズムが合うのかしら、ものすごくシンクロ度が高いように思う。個人的にはヒースの顔はこっちの方がサハラより好きだ。(なんのこっちゃ)話はサハラの方がすごかったが、どうも、ヒースは脚本にめぐまれてないように思う。今一歩の筋の詰めの甘さがもどかしい。森川さんの吐息に100点。

マペットのクリスマス
マペットのカーミットやミスピギーなんかが出てくる。カーミットは真殿さんなんだけど、キム少尉(スタトレックヴォイジャーで森川さん=パリスの親友)よりだいぶん雰囲気が違う演技。森川さんはカーミットの不遇をなんとかしようと必死にがんばる心優しき天国の経理さん。声もセリフもちょっとすっとぼけて、おどおどした感じ。でも優しさがあふれていて、先に観た何本かのシリアス悲劇の後だけに救われた。楽しくて優しさがあふれるお話。こういう役の森川さん、テンポも良いし、歯切れもいいし、とっても上手い。
感激したのは大塚芳忠さんの張りのある美声のクリスマスソング。大塚さんはスタートレックネクストジェネレーションのデータ少佐役でも随分美声を披露してくれているので、上手いのは知っていたが、久しぶりの美声に感動。ちなみにデータ役のブレント・スパイナーはミュージカルもこなす声上手。

マネートレーダー銀行崩壊
実際にあった、イギリスの銀行が倒産になったお話。アジア先物市場で大きな利益を上げていた主人公ユアン・マクレガー=森川さんが、小さなミスをきっかけにどんどん泥沼に・・・先物やデリバティブは判りませんが、素人は絶対に儲かるものではない事だけは、この映画で学べます。
森川さんはモノローグも含め、これもしゃべりっぱなし。ファンとしては、かなり満足度高し。でもって、ユアンの時はいつもどおり、ちょっと柔らかめの高めの甘い声、ユアンのセリフ回しを上手くなぞってて、実際に表情も吐息もすべて、ユアンそのものに聞こえます。これを観ちゃうと、ユアンは絶対森川でいいぞって気になっちゃいます。さすが・・・キスの演技にかなり痺れました。心理描写もさすがでした。ユアンもさすがなんですが・・・

3本の映画、全部違う森川さんを堪能できたので、最高の日曜。
ついでに、土曜に観たダーマ&グレッグでも、ため息混じりのセリフがステキ。森川さん、来年はアニメレギュラーも沢山増えるみたいだし、追いかける方は大変。今週、大人買いしたDVDが固まりで来るので、年末は観る物に不自由しないと思う・・・はあ支払いが・・・汗


まいける2004 |簡易メールシルバーナの船室(コラム)

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