針の穴に通された光
DiaryINDEXpastwill


2005年01月23日(日) 水の味を表現する

水の味というのは、実に表現しにくい。
せいぜい透き通った味だとか、塩素くさい味といった程度。
まろやか、さっぱり、すっきり。
どれもいまいちだが、味があるのは確かだ。
いったい何が水の味を決めているのだろうか。

蒸留水は味がしない。
純粋に水だけ(純水)というのは味がしないのである。
そうなると水を水たらしめているのはミネラル(鉱物)ということになる。
マグネシウム、鉄、カルシウム、等々。
言い換えればこのミネラルが入っているからうまい、
ということになる。

しかし何といっても、水を水たらしめているのはその人の心。
水道水だからなぁ、とか南アルプスの天然水だからなぁ、とか
山から湧き出た自然の恵みだからなぁ、だとか。
その場その場の雰囲気でとっても味が変わってしまうのだ。
何も混じっていないものが真にうまいと信じている人なら、
蒸留水に勝るものは無いのである。

従って水のうまさを表現するなら、その人の信念に従って表現を
するべきである。
山から湧き出たのがうまいと信ずるなら、岩が水をどうたらこうたら、
だから○○な味でうまい、といった具合である。

しかし、そんな人は見たことが無い。


コーヒーナッツ |HomePage

My追加