針の穴に通された光
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2005年04月08日(金) |
日本映画のホラーはほんとに怖い |
昨今ブームの日本ホラー。 実に怖い。 この恐怖。 誰かに殺されるんじゃないか、というより誰かに恨まれるんじゃないか という思いを抱かせる。 そしてこの恐怖はおそらく日本人特有の感情ではないかと思うのである。
ホラーで多く目にするのは、なんの理由も無しに突然危険にさらされる恐怖。 たまたまそこに居合わせた、つまり誰にでもその可能性があるということで もしかしたら自分の環境も・・・と思わせることで恐怖を導く。
ところがそれとはまったく異なる恐怖が最初に述べた怨恨等の精神的圧迫感 である。 人はコミュニケーションをすることで他人を理解するのだが、 心の奥底に秘めた感情は見せようとしない限り見ることはできない。 もし。 もしその感情が負の感情であった場合どうなるかを実にリアルに描いている。 頻繁に手が表現されるのは実に意味深い。 それと手書きの文字。 意思を持つようなうねりを持つ文字は、実に心の奥に響く。 そして水の表現。 これほどまで水が敵意を持っているのを見たことが無い。 音が実に巧みで、落ちる音が落下したことを強調している。
内側の恐怖は真に精神を蝕み、本当に怖い。
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