通院日 - 2005年10月18日(火) 早めについた待合室は 時間のせい?いつもと面子が微妙に違ってて静か。 あ。そうか。 3週間ぶりの通院だから 2週間毎に会ういつもの患者さんがいないのね。 ぼんやり窓から外の雨を眺めつつ 眠くて落ちてくる瞼と格闘。 そうこうするうちに早々と呼ばれ 重い瞼引っさげ慌てて入室。 「お早うございます。ご苦労様です。いかがでしたか?」と変わらない先生の顔と声。 「ご苦労様」って さりげない挨拶の中に通院を労ってくれるその優しい人柄。好きよ 先生。 「ん〜 なんとなくニュートラルな気分で犬の散歩に気負わず外出と散歩が出来ました。」と私。 「えーーっ。本当?良かった良かった!偉い偉い。」と先生が満足そうに微笑み褒めてくれた。 あんまり先生が嬉しそうに言うから 照れくさくて私までつられてチョイ苦笑い。 犬の散歩に出れた事で褒めて褒められて 微笑みあう医師と患者。 もしマジック・ミラーがあったらメチャメチャ滑稽に映るだろうけど それが診察室の中の真実。 そう。犬の散歩さえもままないほど今回の鬱は長くて深かった。 まだ過去形じゃない。 でも こんな些細で微々たる変化だって貴重。 落ちてた後だからこそ感じる感じられる この変化を大事に思う。 そして。 先生はいつものように『松の木』処方。 何度も聞いてるけどすぐ忘れるから書いておこ。 「松の木の根っこ幹を少しずつ太くしていく為には支えが必要。それが今はまだ お薬。 根っこが徐々に太くなり大雨にも台風にも負けないような自分で立っていられる幹の力身につけたら お薬減らしていきましょう。」 そうね。先生。まだまだ必要よ。分かってる分かってる けど。 アマノジャクの私はまたいつものように言い返す。 「え〜っと。あの。いつまでたっても根っこが全然根付かないんですけど…。」 すかさず先生も言い返してくる。 「見えてない根っこがちゃんと出てるの。そこが小雪さんは辛口批評家なんですよ。」って。 『辛口批評家』 この言葉もこの部屋で何度耳にしたか。 え?どこが辛口? こんな甘甘生活送ちゃってる私なのに。 書き出すと考えちゃって深追いして落ち込みそうになるから今日は書くまい。 ともかくともかく。ようは微々たる変化を積み上げる為(根気よくね?) 今 かろうじて持ってるひょろひょろ〜としたヤワな根っこを支えるため減薬無し。 そして 今回も3週間分の処方。マジ? ラク〜 嬉しいかも。 ううん。嬉しかった事はもっと別のこと。 今日は大雨だったけど しかもかなりの大雨で横風も強くてブーツも買ったばかりのベロアのジャケットも濡れたけど 帰り○○寄って買い物出来たらいいなって思ってて でもやっぱり疲れて直帰だったけど だけど。だけど ね。 嘘かもだけど? 皆に言ってるんでしょ?かも。だけど。 先生が最後に掛けてくれた言葉。 「前回よりその前々回より 今日は顔にも柔らかい感じの雰囲気が出てますよ。」と。 そんな一言が嬉しかったから 全部 「ま。いっか」なアタシ。 3週間後 また もう少し柔らかくなったココロで行けますように。 嘘。嘘。 欲張って反動が来ないよう。 とりあえず現状維持で。ヨロ。 発病して8年目の秋も半ば。(7年だと思い込んでた)(泣) 目標は低めに 妥協は早めに 過去も今も自分も受け入れて?全部まだまだ だ。 目標? 微々たる物 あったりするけど。 もう長く欠乏してる感覚。上手く言えないけど一つ書くならば。「ルンルン」ってカンジ? そう。 「ルンルンを買っておうちに帰ろう」(※) お薬ばかり持ち帰る通院日の日々から ルンルンに。 ルンルンも。 いつか。 いつか。ね。 小雪 マジっ??単純な私は 先生のお言葉が嬉しかったんで車に乗ってすぐバック・ミラーで確認確認。 そこには やっぱりまだまだ「ルンルン」には程遠い私…。_| ̄|○ 「ま。いっか」と も一回ココロん中で呟いてエンジンをかけた。 (※)「ルンルンを買っておうちに帰ろう」は もちろんもちろん有名すぎ。面白過ぎ。 林 真理子さん著(角川書店)『ルンルンを買っておうちに帰ろう』 タイトルより。 何度読んだ事か。ファンです。残念ながら最近のは読んでません。 以上。 ルンルン星移住希望の 雨に打たれた照る照るボウシより。 ...
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