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ボクはアキコのひざでカリカリを食べるのが大好きである。
アキコはボクがカリカリを残していると「どうして食べないの?」と 言って、ひざにボクを乗せて手でカリカリを食べさせてくれる。 アキコのひざも手のひらも温かくてやわらかい。 お皿に乗っているカリカリを1人で食べるよりもアキコのひざでカリ カリを食べる方がずっとおいしいのだ。
ボスは時々それを見て「俺の女房のひざで飯を食いやがって。」と言う。 ボスはひざでカリカリを食べさせてもらったことはないらしい。
ボクはアキコのひざでカリカリを食べるために、時々おなかがすいて も我慢してアキコが「どうしたの?」と言ってくれるのを待っている のだ。 この我慢なくしておひざでカリカリは食べられないのである。

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