ボクの散歩道にあるウツギの木には今、花がたくさん咲いている。 このウツギの花こそ、「夏は来ぬ」の歌で「卯の花の匂う垣根に」と 歌われるあの「卯の花」なのだ。
卯の花を見たいというオトモダチがいたので、ボクは卯の花を紹介し たいとずっと思っていたのに、アキコが写真を撮るのをさぼっている うちに雨も降り、虫にも食べられて、卯の花はだいぶみすぼらしくな ってしまったのだ。
この卯の花を食べて花びらをギザギザにしてしまった張本人は写真に 写っているクロウリハムシなのだ。 ウリ科の葉っぱを食べるのが好きな虫らしいが、卯の花にもたくさん いたのだ。
この虫は花びらを食べたり、雨宿りをしたり、卯の花をかなり気に入 っているらしい。 おいしくて便利でいい香りがするネグラはきっと最高だろう。

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