ボクの庭にあるクロヤナギが花穂を出し始めたのだ。 クロヤナギというのはネコヤナギが突然変異してできた種類らしい。 ボクの庭に「猫」の名前がついた植物があるのはちょっと悔しいので、 クロヤナギで良かったのだ。
このクロヤナギ、枝は鮮やかな紅色をしているのだが名前に「黒」とつ いているだけあって、花穂が真っ黒なのだ。 ネコヤナギのフワフワ花穂も捨てがたいが、しっとりと湿ったような黒 い花穂もなかなかである。
しかし、ボクはこのクロヤナギの花穂が固い殻のようなものから出てき たばかりのまだ紅い色をしているところがとても好きなのだ。 日に当たると黒くなってしまうのだが、出てきたばかりの紅いところの 鮮やかな色がスバラシイのである。 枝もこんなにきれいな紅色をしているのに、どうしてこの木が「紅柳」 ではなく「黒柳」になったのか、アキコに聞いたら「タマネギおばさん に聞いたらわかるかもね」とのことだった。 タマネギおばさん、教えてクダサイ。

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