ゲンゾー日記
2008年10月20日(月)  ハキダメギク 

最近、ボクとアキコが庭で遊んでいると、畑の辺りでニャーニャーと
アキコを呼ぶネコがいる。
納屋に住んでいるネコの兄ちゃん(あんちゃん)なのだ。

納屋には野良猫の3匹家族が住んでいたのだが、ママちゃんと呼ばれ
ていた母ネコは子供たちを置いて次の彼氏の元へ旅立ってしまい、
末っ子ネコは「ナヤ」という名前をつけられて、アキコの実家に
住んでいる。残ったオスの子ネコは兄ちゃんと呼ばれて今も納屋に
暮らしているのだ。

この兄ちゃんがアキコを呼ぶと、アキコはボクを置いて兄ちゃんの
エサをやりに家に入ってしまうので、ボクは少し淋しい。
つまらないボクはアキコの気をひこうとして、鶏小屋の前でいじけて
見せるのだが、ボクがいじけて下を向くと必ずこの花が咲いていて、
かわいそうなボクをなぐさめてくれるのである。

この小さな花の名前はハキダメギクという。
掃きだめで見つかったからこんな名前をつけられてしまった、かわい
そうな花なのだ。
アキコはこの花の花びらがサザエさんの髪型に似ているというので、
この花を「サザエさん」と呼んでいる。

サザエさんはお魚をくわえた野良猫を追いかけて裸足で駆け出すらし
いので、このハキダメギクも兄ちゃんを追いかけて裸足で駆け出して
くれたらいいのに、とボクはいつも思うのである。


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