ゲンゾー日記
2008年11月14日(金)  父ちゃん 

昨日の兄ちゃんに引き続き、また野良猫の話とは情けない。
が、しかし今日はなかなか面白かったので、野良猫の話を書くのだ。

今日、ちょっと庭を歩いてリフレッシュしたいというアキコと一緒に
ボクは庭のまわりをグルリと歩いて楽しんだ。
その時、隣の田んぼの縁に茶色いものが動いたので何かと思ったら、
茶色い野良猫でがさっと身をかがめてじっと動かなくなったところ
だった。
いったい何をしているのかと思ったら、じっとしているのは隠れて
いるつもりらしいのだ。
今、田んぼには稲刈りの後の二番穂が元気に伸びているので、猫から
ボクやアキコが見えないらしいが、ボクとアキコからは丸見えなのだ。

アキコがおもむろにカメラを取り出し、ピントを合わせて写真を撮っ
ている間も猫は鋭い目をしてこちらの様子をうかがっていたが、隠れ
ているつもりなのでちっとも逃げる気配を見せなかった。
目つきが悪くて、ゴルゴと呼ばれても良さそうな顔をしているのに、
これじゃすぐに敵に見つかってしまうのだ。

アキコは「あれは納屋の兄ちゃんのお父さんだよ」と言っていた。
言われてみれば昨日の日記の兄ちゃんもエサをもらってすっかり飼い
猫状態のくせに目つきの悪い猫なのだ。
顔は似ていないが、アキコの実家にもらわれて行った妹猫の「ナヤ」は
かなりおバカで間抜けな性格らしいので、あっちはこの父ちゃんの
間抜けなところが似てしまったのだろう。
父ちゃんは「おいおい、丸見えだよ〜!」と言うアキコとボクがすぐ
そばに行くまでゴルゴの目つきでじっと隠れていた。

ガリガリにやせているから父ちゃんにもおいしいものをやりたいけど
あの顔じゃ無理だろうな、とアキコは言っていた。
これ以上アキコからおいしいものをもらう猫が増えたのではたまらない
ので、ボクはちょっと安心した。


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