ボクやアキコと同じくキュウリ草をこよなく愛するてらちゃんがアメリカに旅立ってから1週間経つのだ。 アメリカは遠いところだと聞いていたが、アメリカに居てもボクの日記を読んでもらうことができるらしいことをアキコに聞いたので、今日はてらちゃんが大好きなキュウリ草の話を書くのだ。
去年アキコがゴマ粒の半分の大きさもない小さいキュウリ草の種を集めて、ボクやボスが踏まないところにたくさん蒔いた甲斐があって、今年ボクの庭にはたくさんのキュウリ草が生えてきたのだ。
種も小さいが、このキュウリ草は花も小さい。 花の大きさは2ミリあるかないかくらいの大きさなのだ。 でも、毎年アキコは大きな身体を小さくかがめてこの花が咲いたかどうか、毎日庭の隅をチェックするのだ。 そして、この花が咲いたのを見つけるとボクもアキコも嬉しくて、雨が降っていても構わず庭で喜びの踊りを踊ってしまうのだ。
今日は雨が降ったので雨粒と同じくらい小さいキュウリ草の花がダメになってしまうのではないかと心配していたが、キュウリ草の花は今年もまたきれいな花を咲かせた。 雨に濡れたキュウリ草の花はとてもきれいだったので、ボクもアキコも雨の中で喜びの踊りを踊り続けたのである。

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